PORTRAIT OF A CITY
2026
¥ 6,050 (税込)
アメリカ人アーティスト、ディーン・サメシマ(Dean Sameshima)の作品集。
フロイトはこう述べている。「現実には、古代文明や神話、おとぎ話や迷信、無意識の思考、夢、神経症など、古代的な思考様式が支配的であった、あるいはいまなお存続している場所では、金銭は汚物ときわめて親密な関係に置かれている」。贈与とは、差し出すことと手放さないこと、汚さと価値、快楽と犠牲といった、相反する力を象徴的に束ねたものである。作者は、この無意識の結びつきを照らし出す。それはシルクスカーフやVHSテープにも、中古のコンドームにも等しく体現されている。「ほら、[ママ/パパ]、これはあなたへのプレゼントよ」
──リナ・マーティン=チャン「Givers」より抜粋
本書は、作者による二つのプロジェクト「zu verschenken」(2020年〜継続中)と「Still Life」(2022–23年)を編み合わせた複合的なブックワークであり、ベルリンという都市と、その変化し続ける文化的景観についての痛切な瞑想を形づくっている。
本書に収められたイメージ群は、日常というレンズを通して公共空間とクィア・スペースの双方に向き合い、コミュニティ、つながり、欲望、消費といった概念を架橋する。1990年代初頭、「カリフォルニア芸術大学(California Institute of the Arts / CalArts)」でアラン・セクーラ(Allan Sekula)に師事していた頃、作者はロサンゼルスのシルバーレイク周辺にあったクィア向けセックスクラブやバスハウスの外観、さらに近隣の悪名高いハッテン場を撮影していた。それから数十年後、「Still Life」では、いまや存続の危機にも瀕しているベルリンのセックスキノ内部に残された廃棄物や親密な痕跡を描き出している。主題は異なるものの、「zu verschenken」もまた公共と私的領域の交差をめぐる作品であり、作者は日常のなかをクルージングするように移動しながら、変容し続ける都市のアイデンティティを観察している。
さらに本書には、ベルリンを拠点とするライター/プログラマーのリナ・マーティン=チャン(Lina Martin-Chan)による新規寄稿テキストも収録されている。チャンはそれぞれのプロジェクトの成り立ちと、作者のより広い作品世界における位置づけを辿るだけでなく、フロイト的な意味での「贈与」として二つのプロジェクトを読み解いている。すなわち、身体的快楽と対象愛のあいだでの選択、そして私たちが乳幼児期に交換という概念をどのように学ぶのか、という問題である。
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 12.9 x 19.8 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100054625 |
| 出版 | 5B |
| 著者 | Dean Sameshima |
| ISBN | 9781739425197 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |