¥ 8,800 (税込)
アルバニア人アーティスト、アンリ・サラ(Anri Sala)の作品集。
2003年3月 ウィーン
エディ・ラマ:このプロジェクトは、全体主義体制時に建てられた多くの建物が、独裁政権崩壊後、不法な増改築で外観が損なわれたことへの解決策を見出そうと行われたものです。こういったビルは、前政権お墨付きの建築家たちが設計したものですが、後に、政変後の自由と無政府状態のはざまで、政府と無関係な建築家たち、そこの住人や家族が自分たちの家を増改築し住空間を変えていったんです。ベランダを台所にするとか、窓をつくったりとか、アパートを店に変えたり、上の階の住人のためにあらたなフロアを設けたりといった具合に。住む側からすれば、こうした増改築は居住空間の幅を広げて生活をより良くしていくことになりました。でも、そのせいで、建物の正面は悪夢のような灰色の歪んだ構造になってしまい、街を息苦しくしてしまいました。独裁政権の崩壊によって、集産主義的な社会は個別化したものへと完全に生まれ変わり、そこでは、すべての人が一個人であり、彼らにとって公共の場は、自分の物のようにして、侵入し、好き勝手にできる場所だと理解されたのです。外壁を色で塗ろうという私たちの取り組みは、不法改築によって見苦しくなってしまった建物を何とかするためのものなのです。そして、調和を生み出しそれを本来の建物の正面に広げたかったのです。でも、よく見てみると、本来、規則正しく同じ大きさに区切られていた建物の四角は、乱暴に手を加えられた表面では非常に不規則かつ様々になっていました。色彩は何かが変わり始めたというサインを人々に与える手助けになると思います、今、地域社会という意識のないコミュニティに介入しなければいけないというのは、非常に難しい瞬間です。そこは、自分たちの公共の場や都市、国、その価値観に属する意識は失われた状態なんです、何故なら半世紀に及ぶ全体的な価値体系はもうそこには存在せず、 完全に失われてしまっているから。その空虚さのなかで、人々は、公共空間に抵抗せざるをえない、そして曖昧なものとしての未来の名のもとに、兵士としてその場を占拠しながら関係を構築していくんです。ある意味で、これらの色は、「置きざりにしないでくれ」と舟に向って言おうとしているロビンソン・クルーソーの火のようなものではないでしょうか。私の場合、船に絶対に出航しないでくれと言おうとしているんです、みんながその船に乗って旅出とうとしている訳ですから。
本書テキストより抜粋
日英併記。
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 21.0 x 15.5 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100054426 |
| 出版 | CCA KITAKYUSHU |
| 著者 | Anri Sala |
| ISBN | 4901387227 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |