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デザイナー集団「メンフィス・グループ(Memphis Group)」の中心人物として知られる、アメリカ人アーティストのピーター・シャイア(Peter Shire)による作品集。

写真のいくつかは、直感で重要だと思って撮影したもので、抱いた印象と記憶をとらえたいという情熱から撮影したものなのです。これが何かになるなんて、誰が予想したでしょう?偶然いた観光客?偶然いたドキュメンタリー作家?」- ピーター・シャイア

グラフィックデザイナーのクリストフ・ラドル(Christoph Radl)が編集を手がけた本書は、巨匠エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)率いる「最後のデザイン革命」-「メンフィス・グループ」の活動を、1980年から1989年の10年間記録した極めて私的なフォト・ダイアリーである。作者は当時気づいていなかったが、1980年代にイタリアで撮ったスナップショット(ウィーンへの番外クエスト付き)は、何か大きなものに対するセレンディピティ的な始まり、中盤、そして終わりであったのだ。興奮したままの洗練されていない輝いた活動を辿るべく、一体それが何であったのかをまだ知らない頃のありのままの写真と私的な幕間の時間を組み合わせている。観光客から歴史家へと転身した無意識下の目線を通じ、「ウフィツィ美術館(Uffizi Galleries)」のカラヴァッジョ(Caravaggio)作品から、女性もののランジェリーショップの店先、美しい夕陽、いたずらっぽい自撮り、そしてエットレ・ソットサスやアレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini)、マティオ・トゥーン(Matteo Thun)ら「メンフィス・グループ」のレジェンドたちをキャストに迎え、すべてをとらえていた。

クリストフ・ラドルは、アートディレクター兼グラフィックデザイナーとして1970年代にミラノに移住し、1980年にエットレ・ソットサスが設立したデザインスタジオ「ソットサス・アソシエイツ」で働く絶好の機会を得た。そこからラドルは「メンフィス」のグラフィック・デザイナーとなり、以来ピーターとは友人である。「私もそこにいはしたが、何が起きているのかさっぱりわかっていなかった... 自分が目撃してきたことをやっと理解し始めるまで何年もかかったんだ。でも私は写真を撮らなかった。幸いにも、ピーターが撮っていたんだよね。

本書は、出版社「APARTAMENTO」が長きにわたり探ってきたメンフィスやイタリアの前衛デザイン、そしてその周辺の探究を発展させた一冊である。ナタリー・ドゥ・パスキエ(Nathalie du Pasquier)、アレッサンドロ・メンディーニ、アンドレア・ブランツィ(Andrea Branzi)、サンティ・カレカ(Santi Caleca)、ピーター・シャイア自身の活動初期を紹介したのち、建築家であるジャンニ・ペッテナ(Gianni Pettena)、デザイナーでありアーティストで建築家、他にも多岐にわたり活躍するウーゴ・ラ・ピエトラ(Ugo La Pietra)、ラポ・ビナッツィ(Lapo Binazzi)などの面々と交わした対談も掲載されている。

本作は、デザイン史の中をただシンプル生きていた若きアーティストの目を通して、その歴史を等身大の姿で切り取ったスナップ写真を提供する一作である。ある意味、中にいる外側の人間でもある。この歴史の中を外から見るか、中から外を見るか?

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ピーター・シャイア

PETER SHIRE’S GRAND TOUR: A SNAPSHOT OF DESIGN HISTORY, 1980–1989

2025

¥ 8,800 (税込)

デザイナー集団「メンフィス・グループ(Memphis Group)」の中心人物として知られる、アメリカ人アーティストのピーター・シャイア(Peter Shire)による作品集。

写真のいくつかは、直感で重要だと思って撮影したもので、抱いた印象と記憶をとらえたいという情熱から撮影したものなのです。これが何かになるなんて、誰が予想したでしょう?偶然いた観光客?偶然いたドキュメンタリー作家?」- ピーター・シャイア

グラフィックデザイナーのクリストフ・ラドル(Christoph Radl)が編集を手がけた本書は、巨匠エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)率いる「最後のデザイン革命」-「メンフィス・グループ」の活動を、1980年から1989年の10年間記録した極めて私的なフォト・ダイアリーである。作者は当時気づいていなかったが、1980年代にイタリアで撮ったスナップショット(ウィーンへの番外クエスト付き)は、何か大きなものに対するセレンディピティ的な始まり、中盤、そして終わりであったのだ。興奮したままの洗練されていない輝いた活動を辿るべく、一体それが何であったのかをまだ知らない頃のありのままの写真と私的な幕間の時間を組み合わせている。観光客から歴史家へと転身した無意識下の目線を通じ、「ウフィツィ美術館(Uffizi Galleries)」のカラヴァッジョ(Caravaggio)作品から、女性もののランジェリーショップの店先、美しい夕陽、いたずらっぽい自撮り、そしてエットレ・ソットサスやアレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini)、マティオ・トゥーン(Matteo Thun)ら「メンフィス・グループ」のレジェンドたちをキャストに迎え、すべてをとらえていた。

クリストフ・ラドルは、アートディレクター兼グラフィックデザイナーとして1970年代にミラノに移住し、1980年にエットレ・ソットサスが設立したデザインスタジオ「ソットサス・アソシエイツ」で働く絶好の機会を得た。そこからラドルは「メンフィス」のグラフィック・デザイナーとなり、以来ピーターとは友人である。「私もそこにいはしたが、何が起きているのかさっぱりわかっていなかった... 自分が目撃してきたことをやっと理解し始めるまで何年もかかったんだ。でも私は写真を撮らなかった。幸いにも、ピーターが撮っていたんだよね。

本書は、出版社「APARTAMENTO」が長きにわたり探ってきたメンフィスやイタリアの前衛デザイン、そしてその周辺の探究を発展させた一冊である。ナタリー・ドゥ・パスキエ(Nathalie du Pasquier)、アレッサンドロ・メンディーニ、アンドレア・ブランツィ(Andrea Branzi)、サンティ・カレカ(Santi Caleca)、ピーター・シャイア自身の活動初期を紹介したのち、建築家であるジャンニ・ペッテナ(Gianni Pettena)、デザイナーでありアーティストで建築家、他にも多岐にわたり活躍するウーゴ・ラ・ピエトラ(Ugo La Pietra)、ラポ・ビナッツィ(Lapo Binazzi)などの面々と交わした対談も掲載されている。

本作は、デザイン史の中をただシンプル生きていた若きアーティストの目を通して、その歴史を等身大の姿で切り取ったスナップ写真を提供する一作である。ある意味、中にいる外側の人間でもある。この歴史の中を外から見るか、中から外を見るか?

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取り扱い twelvebooks
サイズ 22.4 x 15.2 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100043357
出版 APARTAMENTO
著者 Peter Shire
ISBN 9788409704866
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件

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