¥ 8,250 (税込)
ニューヨークを拠点に活動したアメリカのアクティビズム系アーティスト・コレクティブ「グラン・フューリー(Gran Fury)」による作品集。エイズ・アクティヴィズムにまつわる視覚文化のあり方を定義づけたグラフィック・ポスターを紹介する本作は、そのデザインを手がけたアーティストたちの歴史も一望することができる。
「グラン・フューリー」は、ニューヨークを拠点に1988年から1995年まで活動したアーティスト集団であり、1987年に設立された「アクト・アップ(ACT UP / AIDS Coalition to Unleash Power)」から生まれた。「アクト・アップ」はエイズ患者の権利拡大を訴えた組織であり、政治活動を通じて、アメリカにおけるHIV/AIDSの危機に対する意識を高めることを目的とする。ニューヨーク市警が愛用する車両にちなんで名付けられた「グラン・フューリー」は、集団的な憤りを呼び集めるために結成された。彼らの革新的なグラフィック・デザインによるキャンペーンは、エイズ流行中のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)政権期にあった蔑視、無視、沈黙を世間に知らしめるべく、「アクト・アップ」のデモに使用された。彼らはポスター、新聞、ステッカー、写真、ビデオ、看板を制作し、HIV/AIDSに対する認識を変え、非効率的な公共政策や過小報告された政府データに疑問を投げかけ、メディアによる誤解の流布を止め、宗教団体が持つ道徳に立ち向かい、HIV/AIDSとともに生きる人々が直面する偏見や差別を緩和すべく、世に流通させた。そしてピンクの三角形をモチーフにしたポスターがエイズ危機を象徴するビジュアルとなった「Silence=Death Project」など、他の活動家グループとも緊密に協力していった。
図版をふんだんに収録したこの一冊は、彼らの数多くの作品を包括的に探ったものである。未発表のエッセイ、歴史的にも重要なインタビュー、貴重なパンフレットや写真、エフェメラを収録し、社会変革に大きな爪痕を残すべく発展した新たな視覚言語の変遷を描き出す。本書は、20世紀後半におけるアクティビズムとアートの交差を研究する上で、欠かすことのできない存在である。
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取り扱い | twelvebooks |
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サイズ | 27.3 x 20.5 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100042572 |
出版 | MUSEU DE ARTE DE SÃO PAULO ASSIS CHATEAUBRIAND(MASP) / KMEC BOOKS |
著者 | Gran Fury |
ISBN | 9786557770504 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
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送料 | ¥770(税込) |
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