イスラエル人アーティスト、エラッド・ラスリー(Elad Lassry)の作品集。2012年にラットホールギャラリーで開催された展覧会「Elad Lassry」に伴い刊行された。

以下プレスリリースより抜粋

ラットホールギャラリーでは、2012年5月26日より7月29日まで、エラッド・ラスリーの新作による展覧会を開催いたします。写真、16mmフィルム、立体によるインスタレーションが展開される本展は、ラスリーの日本初の展覧会です。

エラッド・ラスリーは1977年、テルアビブに生まれ、ロサンジェルスを拠点に活動している作家です。彼の写真作品やフィルム作品は、広告写真のように魅力的でありながら、どこか離隔した印象を与えます。彼自身の歴史やフォーマリズムに対する問題意識のもと、現代の視覚文化における「イメージ」の在り方に対する問いと探究が試みられています。

写真作品は、人物や動物、日常的なオブジェなどをモチーフとし、けばけばしい色の地を背景にすることにより、モチーフが本来のコンテクストから引き離されています。また、どの写真作品も一般的な雑誌サイズに限定して制作されており、フレームはすべて、各作品の鮮やかな基調色に塗り覆われ、写真イメージと一体化しています。広告やヴィンテージ雑誌、絵本、映画のスチル写真といったものを基に、画面構成や色の選択が厳密にコントロールされて制作された写真作品は、既製のイメージを用いたコラージュとも、アナログとデジタルの間を戯れる新たなステージド・フォトとも、フレームと一体となってオブジェ化したイメージとも受け取ることができます。ラスリー自身が「苛立たしい映像nervous pictures」と名指すこれらの作品は、「知覚を狂わせ、視覚情報を受け取る際の、あるいは世界を知るうえでの、安定をどこか揺るがすもの」です。派手な色彩、あるいは多重露光やぶれによってその揺らぎは増幅され、見る者の視線は決して落ち着くことができません。ラスリーは、これらの作品が、そのイメージ性あるいは物性、はたまたその両方の、いずこにあるのかという問題を提起し、映像を経験する際の物質/非物質性について問うています。

イメージと物の関係や、ある文化的な参照項を持つイメージの受容に対する関心は、フィルム作品や立体作品にも見ることができます。本展に出品される16mmフィルム作品Untitled (Passacaglia)は、革新的なコレオグラファーであるドリス・ハンフリーのコレオグラフィーPassacaglia(1938)に基づいたテレビ・ドキュメンタリーに想を得ています。このドキュメンタリーは、ロベール・ドローネーのペインティングTall Portuguese Women(1916)が掛けられた壁面の前で踊るニューヨーク・シティ・バレエ団を撮影したものですが、ラスリーの作品は、コレオグラフィーや舞台、脚本へ言及しているわけではありません。構成主義映画を想起させるカメラのアングルや動き、抽象とも具象ともつかない曖昧さ、平面と奥行きの間を行き来する画面、これらはすべて「見る」という行為自体に対する問いを提起しています。

ラスリーはまた、本展の立体作品のひとつとして、フレームを示唆する、木製のベッドを模した作品を制作しています。ベッドと呼ぶには小さいその作品は、4つの十字架の飾りを持ち、緑色の塗料に覆われています。機能性や象徴性、あるいは絵画性にも還元しきれないこの作品もまた、写真作品やフィルム作品と同様に、作品の在処を問うものです。

イメージと物との間の緊張関係を生み出すことでジャンルを超えた問いを立ち上げるラスリーの作品は、クンストハレ・チューリッヒやホイットニー美術館での個展や、昨年では第54回ヴェネチアビエンナーレなどで、国際的に注目を集めています。

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エラッド・ラスリー

ELAD LASSRY

2012

¥ 5,500 (税込)

イスラエル人アーティスト、エラッド・ラスリー(Elad Lassry)の作品集。2012年にラットホールギャラリーで開催された展覧会「Elad Lassry」に伴い刊行された。

以下プレスリリースより抜粋

ラットホールギャラリーでは、2012年5月26日より7月29日まで、エラッド・ラスリーの新作による展覧会を開催いたします。写真、16mmフィルム、立体によるインスタレーションが展開される本展は、ラスリーの日本初の展覧会です。

エラッド・ラスリーは1977年、テルアビブに生まれ、ロサンジェルスを拠点に活動している作家です。彼の写真作品やフィルム作品は、広告写真のように魅力的でありながら、どこか離隔した印象を与えます。彼自身の歴史やフォーマリズムに対する問題意識のもと、現代の視覚文化における「イメージ」の在り方に対する問いと探究が試みられています。

写真作品は、人物や動物、日常的なオブジェなどをモチーフとし、けばけばしい色の地を背景にすることにより、モチーフが本来のコンテクストから引き離されています。また、どの写真作品も一般的な雑誌サイズに限定して制作されており、フレームはすべて、各作品の鮮やかな基調色に塗り覆われ、写真イメージと一体化しています。広告やヴィンテージ雑誌、絵本、映画のスチル写真といったものを基に、画面構成や色の選択が厳密にコントロールされて制作された写真作品は、既製のイメージを用いたコラージュとも、アナログとデジタルの間を戯れる新たなステージド・フォトとも、フレームと一体となってオブジェ化したイメージとも受け取ることができます。ラスリー自身が「苛立たしい映像nervous pictures」と名指すこれらの作品は、「知覚を狂わせ、視覚情報を受け取る際の、あるいは世界を知るうえでの、安定をどこか揺るがすもの」です。派手な色彩、あるいは多重露光やぶれによってその揺らぎは増幅され、見る者の視線は決して落ち着くことができません。ラスリーは、これらの作品が、そのイメージ性あるいは物性、はたまたその両方の、いずこにあるのかという問題を提起し、映像を経験する際の物質/非物質性について問うています。

イメージと物の関係や、ある文化的な参照項を持つイメージの受容に対する関心は、フィルム作品や立体作品にも見ることができます。本展に出品される16mmフィルム作品Untitled (Passacaglia)は、革新的なコレオグラファーであるドリス・ハンフリーのコレオグラフィーPassacaglia(1938)に基づいたテレビ・ドキュメンタリーに想を得ています。このドキュメンタリーは、ロベール・ドローネーのペインティングTall Portuguese Women(1916)が掛けられた壁面の前で踊るニューヨーク・シティ・バレエ団を撮影したものですが、ラスリーの作品は、コレオグラフィーや舞台、脚本へ言及しているわけではありません。構成主義映画を想起させるカメラのアングルや動き、抽象とも具象ともつかない曖昧さ、平面と奥行きの間を行き来する画面、これらはすべて「見る」という行為自体に対する問いを提起しています。

ラスリーはまた、本展の立体作品のひとつとして、フレームを示唆する、木製のベッドを模した作品を制作しています。ベッドと呼ぶには小さいその作品は、4つの十字架の飾りを持ち、緑色の塗料に覆われています。機能性や象徴性、あるいは絵画性にも還元しきれないこの作品もまた、写真作品やフィルム作品と同様に、作品の在処を問うものです。

イメージと物との間の緊張関係を生み出すことでジャンルを超えた問いを立ち上げるラスリーの作品は、クンストハレ・チューリッヒやホイットニー美術館での個展や、昨年では第54回ヴェネチアビエンナーレなどで、国際的に注目を集めています。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 36.0 x 28.5 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100011222
出版 RAT HOLE GALLERY
著者 Elad Lassry
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥550(税込)