SELFY-Superficial Aesthetic-
¥ 9,500 (税込)
グラフィックデザイナーとして活動後、2013年よりアートフェアへの参加や個展の開催など多岐にわたって活動を続ける山口真人が、2020年から描き続けてきた「SELFY」シリーズ約300点を収録した画集です。
本書には現代美術史家 沓名美和氏とキュレーター 奥岡新蔵氏によるテキストのほか、版画を含む全作品のレゾネ(目録)も収録した「SELFY」シリーズの決定版です。初回限定版は、特製生地を使用したハードカバー仕様。
(※画集より)「現実の向こう側の現実」現代美術史家・沓名美和
山口真人が描く女性たちは皆、どこかで出会ったことがあるような既視感を抱かせる。スマートホンを片手にカメラ目線で首をかしげる姿や、フィルターを合成して可愛さを演出する顔のアップ、それらは日々、SNSに大量に流れてくる見知らぬ誰かの姿を連想させる。示し合わせたように同じようなポーズでSNSに登場する若い女性たちの姿は山口にとって時代を映す存在であり、モデルとなる特定の人物やキャラクターがなくとも、見る人は思わず自分や身近な誰かの姿を重ね、親近感を抱くに違いない。そこにはかつてアンディ・ウォーホルが描いたマリリン・モンローに通じる時代の象徴性があり、国や言語を超えて漠然と共有される現代アジアの姿そのものが描かれているといえるだろう。
世界中の人がインターネット上でつながり、絶え間なくSNSと接続する現代において、リアルとバーチャルの境界はますます曖昧になり、ときに目の前にあるものよりディスプレイに映るもののほうがリアリティを持つことを山口の感覚は実に繊細に捉えている。LINEのメッセージで泣いてしまうこと、加工したセルフィーへの自己愛、バーチャルアイドルへの本気の恋、それらは日常にありふれていてもはや虚構とはいいがたい。山口はそうした時代性を背景として「トランスリアリティ(現実の向こう側の現実)」をテーマに作品をつくることで、現実とは何かを問い続けている。
言語|日本語、英語、中国語
仕様|ハードカバー、208p
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取り扱い | 京都 蔦屋書店 |
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商品コード | 1100042831 |
出版 | TRUEFALSE,INC. |
著者 | 山口真人 |
配送までの期間 | ご注文から2~3日程度での発送を予定 |
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送料 | ¥550(税込) |
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