ギャラリー上田より、村山耕二による個展「大地の調べ」出展作をご紹介
5月26日より、ギャラリー上田では、村山耕二による個展「大地の調べ」が開催(会期は6月7日まで)。会期にあわせ、オンラインでも出展作を販売いたします。
村山耕二は、世界各地の砂を素材に独自のガラス作品を生み出すアーティストです。モロッコ国王への作品献上やG7サミットの記念品制作などで国際的に活躍するいっぽうで、地元仙台市にて工房「海馬」を主宰し、地域と連携した素材研究を実施。さらに、使用済みの車のサイドガラスをアップサイクルした作品制作や、被災地の砂を用いたガラス制作など、環境保護と地域再生に貢献する取り組みを行っています。このたび、ギャラリー上田では、村山耕二による個展「大地の調べ」を開催いたします。
本展のテーマは「大地を融かす」。各地固有の色彩を持つガラスを生み出し、その土地の記憶を込めた村山の作品は、美しさと環境への配慮を両立させ、ガラス産業の持続可能な未来を示唆しています。本展では、燃えるガラスの中に地底の石を入れ、その石が変容を続ける姿を留めている「Geological Glass」シリーズ、酸化鉄や酸化銅などの金属酸化物による独特の表情の「Volcano Glass」シリーズをはじめとするサステナブルな手法で制作された新作の器、ライト、オブジェ約20点を展示します。
会期にあわせ、5月26日より「OIL by 美術手帖」でも出展作を販売いたします。村山耕二が表現する大地の調べの世界を、会場に足を運ぶとともに、ぜひオンラインでもお楽しみください。
《白瑠璃ガラス Bubble Water Solid Drop》
《月山ガラス Geological Glass Volcano》
《白瑠璃ガラス HAKURURI Bubble Water Solid Vessel》
《Geological Glass 秋田・水晶石》
《Geological Glass STONE Morroco SAHARA》
《Solid Animal》
《Bird》
ギャラリー上田

1978年創業、銀座7丁目交差点に店舗を構える。「アートのある日常の提供」と「地域社会への貢献」を理念に、絵画・陶芸・彫刻などのコンテンポラリーアートを取り扱う。国公立の美術館や企業への設置事例は300以上。近年は若手作家の展覧会も積極的に開催する一方、ホテルやIT企業など他業種とのコラボレーションにも積極的に取り組む。主な取扱作家に、加藤唐九郎、李禹煥、海老原露巌、大塚茂吉、坂本素行、赤木範陸、さとうたけし、張媛媛、武田優作など。
Artist Profile
村山耕二
海馬ガラス工房を主催。作品は、自然の砂に含まれる成分から醸し出される素朴な色彩と柔らかなフォルムをもつ。生活を彩る器・ライト・オブジェの制作からガラス素材の開発、デザインを行う。主なグループ展に、「日本現代ガラス展」(石川県能登島ガラス美術館、1994)、 「TOKYO STYLE IN STOCKHOLM 2004」(スウェーデン)、 「NIPPONの47人 2013 CRAFT」(d47 MUSEUM、東京)など。宮城県芸術祭河北新報社賞(2009)、宮城県芸術祭 (財)宮城県文化振興財団賞(2011)、 「仙台ガラス」グッドデザイン賞(2013)などを受賞。
Information
村山耕二個展「大地の調べ」
会期:2025年5月26日~6月7日 |
