江戸時代後期に活躍した日本人浮世絵師、葛飾北斎の作品集。

富嶽三十六景」と、その後に制作された全三巻からなる「富嶽百景」は、富士山という一つの主題に対する作者の強い関心を示している。富士へのほとんど執着ともいえる関心は、芸術的な不朽性への希求と結びついていた。仏教や道教の伝統において、富士は不老不死の秘密を宿す山と考えられており、その名称の一般的な解釈のひとつである「不死」にもそれが表れている。「富嶽三十六景」は、作者が70代に入り、まさに円熟期にあった1830年頃から1832年にかけて制作された。このシリーズには、「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」といった、最もよく知られた作品が含まれている。その後、再び富士を主題とした大作「富嶽百景」を手がけた頃、作者は「画狂老人」や「卍」といった号を用いていた。周囲の自然の猛威と対比される、揺るぎない山の姿を通して、作者は季節や天候、さまざまな状況の中で富士を描き出し、人生は移ろいゆくが富士は不変であるという、ひとつの重要なメッセージを伝えている。

本書には、これら二つの代表的シリーズに収められたすべての図版に加え、作者の初期の富士図や後年の絵画も多数収録されている。本書は富士山というモチーフを通じ、作者の全体的な画業の軌跡をたどる構成となっている。

日本美術を専門とする研究者、編集者である和田京子が本書を手掛ける。

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葛飾北斎

HOKUSAI'S FUJI

2023

¥ 7,150 (税込)

江戸時代後期に活躍した日本人浮世絵師、葛飾北斎の作品集。

富嶽三十六景」と、その後に制作された全三巻からなる「富嶽百景」は、富士山という一つの主題に対する作者の強い関心を示している。富士へのほとんど執着ともいえる関心は、芸術的な不朽性への希求と結びついていた。仏教や道教の伝統において、富士は不老不死の秘密を宿す山と考えられており、その名称の一般的な解釈のひとつである「不死」にもそれが表れている。「富嶽三十六景」は、作者が70代に入り、まさに円熟期にあった1830年頃から1832年にかけて制作された。このシリーズには、「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」といった、最もよく知られた作品が含まれている。その後、再び富士を主題とした大作「富嶽百景」を手がけた頃、作者は「画狂老人」や「卍」といった号を用いていた。周囲の自然の猛威と対比される、揺るぎない山の姿を通して、作者は季節や天候、さまざまな状況の中で富士を描き出し、人生は移ろいゆくが富士は不変であるという、ひとつの重要なメッセージを伝えている。

本書には、これら二つの代表的シリーズに収められたすべての図版に加え、作者の初期の富士図や後年の絵画も多数収録されている。本書は富士山というモチーフを通じ、作者の全体的な画業の軌跡をたどる構成となっている。

日本美術を専門とする研究者、編集者である和田京子が本書を手掛ける。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 21.0 x 14.8 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100054181
出版 THAMES & HUDSON
著者 Katsushika Hokusai
ISBN 9780500026557
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件

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