¥ 13,750 (税込)
20世紀を代表するアメリカ人アーティスト、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)の作品集。
1970年代における革新的な布地の起用と、その意義を作家の仕事全体の中で捉え直す一冊。
本書は、十分に論じられてこなかった時期に焦点を当て、布を用いた3つのシリーズ、独自の造形を示す〈Venetians〉(1972–73)、薄い布の質感を生かした〈Hoarfrosts〉(1974–76)、大判で簡潔な構成の〈Jammers〉(1975–76)に焦点を当てる。シルク、ガーゼ、チーズクロス、ドロップクロス(塗装用シート)など、テキスタイルが持つ表現力に惹かれた作者は、織物が色と光を受け止め、転写イメージを保ち、空気に反応してたわむ性質を実験的に探究した。
収録論考は、1970年代のレイト・モダニズムおよびポスト・ミニマリズムの文脈から、布による作品を位置づけるとともに、舞台美術やダンスの衣装制作を通じて一貫して追究された「芸術と身体の交差」への関心を照らし出す。テキサス州・ヒューストンのメニル・コレクション(The Menil Collection)のシニア・キュレーター、ミシェル・ホワイト(Michelle White)はこの3つのシリーズと関連作を俯瞰的に解説し、コロンビア大学フランク・ガリポリ近現代美術教授、ブランドン・ジョゼフ(Branden Joseph)は当時の文化的・経済的な不安定さとの結びつきを論じる。ドイツ系アメリカ人アーティスト、ニック・マウス(Nick Mauss)は、布を介して生まれる親密さと、過去の実践や関係性、協働のダイナミクスの呼び戻しを検証し、同館メニル・コレクションの出版ディレクター、ジョセフ・N・ニューランド(Joseph N. Newland)は、マース・カニングハム(Merce Cunningham)およびトリシャ・ブラウン(Trisha Brown)の各ダンス・カンパニーのために作者が手がけた衣装と舞台装置を取り上げている。
本書は、作者の生誕100年を記念に刊行され、ロバート・ラウシェンバーグ財団との緊密な協議を経て実現した。ラウシェンバーグの布作品を対象とする美術館による初の包括的展覧会であり、メニル・コレクションが同作家と築いてきた長く深い関係の延長線上に位置づけられる。
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 29.2 x 22.9 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100048473 |
| 出版 | THE MENIL COLLECTION |
| 著者 | Robert Rauschenberg |
| ISBN | 9780300284195 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |