1968年に開館し、ニューヨーク・ハーレムに位置する「スタジオ・ミュージアム・イン・ハーレム（The Studio Museum in Harlem）」のコレクションをまとめた作品集。本書は、同館のリニューアルオープン（2025年11月）に伴い刊行された。

同館の所蔵作品群は、800名を超えるアーティストを網羅、200年にわたる約9,000点で構成される。本書ではその中から厳選した、250名超の重要作を精緻な図版で紹介し、作家・批評家・研究者・ライターなど美術界の100名以上による新たなテキストを添える。多様な声・メディウム・スタイル・時代を横断し、200年以上におよぶブラック・アーティストの功績を記録するハンドブックであると同時に、同館の基本理念であるアフリカにルーツを持つアーティストによる作品を過去・現在・未来へと受け継ぎ、保存、次代へ手渡すことを体現した一冊。

収録アーティスト：デリック・アダムス（Derrick Adams）、エマ・エイモス（Emma Amos）、ジャン＝ミシェル・バスキア（Jean-Michel Basquiat）、ロメア・ビアーデン（Romare Bearden）、ジョーダン・カステール（Jordan Casteel）、エリザベス・キャトレット（Elizabeth Catlett）、ニック・ケイヴ（Nick Cave）、サミュエル・フォッソ（Samuel Fosso）、シアスター・ゲイツ（Theaster Gates）、サイ・ギャヴィン（Cy Gavin）、バークリー・Ｌ・ヘンドリックス（Barkley L. Hendricks）、アーサー・ジャファ（Arthur Jafa）、ラシッド・ジョンソン（Rashid Johnson）、シモーネ・リー（Simone Leigh）、グレン・ライゴン（Glenn Ligon）、ジュリー・メレトゥ（Julie Mehretu）、ワンゲチ・ムトゥ（Wangechi Mutu）、ゴードン・パークス（Gordon Parks）、マーティン・プリア（Martin Puryear）、フェイス・リングゴールド（Faith Ringgold）、ベティ・サー（Betye Saar）、オーガスタ・サベージ（Augusta Savage）、チカラ・セールフ（Tschabalala Self）、ローナ・シンプソン（Lorna Simpson）、ミカリーン・トーマス（Mickalene Thomas）、カーラ・ウォーカー（Kara Walker）、キャリー・メイ・ウィームズ（Carrie Mae Weems）ほか。