A MEANINGFUL ORDER
2025
¥ 12,980 (税込)
イギリスを拠点とするグラフィックデザイナー、オリバー・ナイト(Oliver Knight)とロリー・マクグラス(Rory McGrath)によるユニット「OK-RM」による作品集。2024年4月から7月まで、中国・杭州に建つ、同国で数少ないデザインに焦点を当てた展示スペース「X sign Space」で開催された展覧会に伴い刊行された。本展は、「OK-RM」にとってアジアで初の大規模展覧会の展開となった。
本書は、「OK-RM」と、ベルリンを拠点に活動するグラフィックデザイナーでありライターのジェームズ・ラングドン(James Langdon)との間でロンドンとベルリンにて交わされた論議から生まれた一冊である。この本それ自体に対する1つのアイデアとして、作られ、そして作り直された。生み出されたいくつかのバージョンは、声に出して議論され、考えに考え抜かれ、却下もされた。本書が物質的な仕様を持つ前に、文章でのマニフェストから始まり、杭州で展覧会として形になることで、集約され、構造を得たのである。インダストリアル・デザインの産物として製作される過程での折衝は、ページに重厚さと特異性をもたらした。最終段階においてシンクロニシティ(意義ある偶然の一致)の集合を追究する結果となり、技術的なパラメーターのシークエンスが、内容とリズムを一緒に刻むような形となった。
「意味ある秩序」と名付けられた本書は、328ページで構成され、デザインにおいて分け与えられた現実の新たな歴史を携えている。ヴィジョン、素材、好奇心に説明を与えるべく、デザインされたものを彼ら独自の条件に基づき表現している。プリントにおいては、複数の特色を用いたリトグラフの印刷プロセス技術を結集し、「OK-RM」の16年間以上にわたる膨大なアーカイブの中から選りすぐりの作品が収録された一冊に仕上げられている。
本書は研究と実験に情熱を注いだ場であり、学術的な構造とは剥離している。その場は、実例、プロトタイプ、試作品を作り出してきた。AからZのアルファベット順で並べられた26章を通じ、デザイナーに相応しい形の文章で描き出された対話が演出されており、言語、ディレクション、ストーリーとの戯れという意味では気後れするまでもなく堂々としたパフォーマンス的な作りである。編集者陣によって今なお続く対話が捕らえられた一冊であり、その編集者とはデザインを生む者であり、思考する者である。そこには建築家であるジャック・セルフ(Jack Self)へのインタビューという形で長文のディスカッションも収録され、編集者、詩人であり、詩やクリエイティブ・ライティングを専門に教鞭を取るリラ・マツモト(Lila Matsumoto)によって紹介されている。
この社会的な土俵において、本とは日常的な物質であり、芸術表現の対象である。それは、デザインされたものと、形式と文脈の相互作用から生まれてくるその意味を考察している。どんなことをするのか?なぜそうするのか?それはどのように為されるのか?デザインされたものが、そこから生まれた文化や創られうる文化にどのように関係してくるのか、新たなアイデアを提示しているのである。そのアイデアは透明性を出すわかりやすさに努められているが、超越性、つまり限界を超えることを犠牲にしているわけではない。
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取り扱い | twelvebooks |
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サイズ | 32.0 x 22.7 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100042083 |
ISBN | 9781739930998 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
備考 | limited edition of 4,000 copies |
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送料 | ¥770(税込) |
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