「再開 / Re-Opening」

 

大流行は、2019年12月初旬に武漢の食品卸売市場で始まった。半年後には700万人を超える人が感染し、40万人以上が亡くなった。 恐ろしい、驚くべき数だ。現在、世界中の研究所は効果的なワクチンの開発を急いでいる。この絵では、深海を泳ぐ不可思議な動物がそれぞれ国(中国、米国、ブラジル、ロシア、イギリス、スペイン、イタリア、フランス、インドそして日本)を表し、 中央の光は今後開発されるワクチンを象徴している。同時に、動物は宇宙をさまよっている幽霊のようにも見え、地球と呼ばれる小さな惑星の内側を覗き込んでいるようにも見える。 僕が通常の生活、またはどのような形であれ、現在でき得る日常生活を再び始める時がきた。そして、僕はここでこの隔離生活のドローイングシリーズを終了する。

このシリーズを第一線で働いた、または今も働き続けているすべての医療スタッフに捧げる。 ありがとう!

(大岩オスカール Oscar Oiwa / 9.6.2020)

 

---

 

サンパウロに生まれ、東京、ニューヨークと移り住みながら創作活動を続ける大岩オスカールは、自らの人生を旅に例えています。複数の文化的視点から生まれた社会風刺と物語性に富んだ作品たちは、これまで世界的に多くの注目を集めています。

 

2020年、世界中がCOVID-19という共通の災禍に見舞われました。

世界各国でのプロジェクトや展覧会は全て延期となった大岩オスカールは、マンハッタンのマンションに籠ったままでできることを考えました。

「幸い僕は自分が感じたことを作品化できるスキルを神様から授かっている」

隱遁生活の中で彼が綴った空想の旅は「Quarantine(*) Drawing Series」として2020年3月~6月の間に20枚が描かれました。

 

縁あって大岩オスカールと知り合ったギャラリーノマルのディレクター林聡は、この貴重なドローイングを版画作品として出版することを即決。「Quarantine Drawing Series」はコンピュータを使って描かれたデジタルデータですが、アーティストの空想の旅を、全世界の人と分かち合う手段としてシルクスクリーンによる当版画作品シリーズが生まれました。

 

(*) Quarantine=隔離、検疫

 

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[作家コメント]

 

旅に出よう!

 

突然生活が変わった。今までのように地下鉄に乗ったり、スタジオに通ったり、街を歩いたり、映画館で映画を見たり、友人と会ったり出来なくなってしまった。隔離生活の中、外に出るのは食料品の買い出しか、ちょっと空気を吸いに出るだけだ。

 

進行中のプロジェクトや展覧会は全て、延期された。都市はパンデミックの中核になり、住民は誰でも今まで以上に難しい生活を強いられている。多くの人が職を失い、請求書の支払いが絶望的になっている。世界中どこをみても元気の出るニュースなど見当たらない。多くの国が国境封鎖を行っている。アメリカ大統領の施策は最悪だ。

 

今回の個展作品で用いる5つの色は、異なる時間軸を象徴している。それらの中で、パンデミック後の世界の風景、新たな人間の様子、ワクチンに影響された人間の状態、そしてそれ以後の人類と世界の新しい関係性などに対する私の想像がある。以上は全て優先順位のない開放的な仮想である。

 

僕が普段通りのクリエイティブマインドでいられるために何ができるか、それもマンハッタンのマンションに籠ったままでできることを考えた。幸い僕は自分が感じたことを作品化できるスキルを神様から授かっている。この力を使ってドローイングのシリーズを始め、隔離生活の真っ只中の、空想の旅を思いついた。その結果がこの日記風の作品で、過去のこと、現在の生活、そして未来について考えたことを綴っている。(2020年 春)

 

大岩 オスカール Oscar Oiwa

 

 

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大岩オスカール

再開

2020

¥ 137,500 (税込)

「再開 / Re-Opening」

 

大流行は、2019年12月初旬に武漢の食品卸売市場で始まった。半年後には700万人を超える人が感染し、40万人以上が亡くなった。 恐ろしい、驚くべき数だ。現在、世界中の研究所は効果的なワクチンの開発を急いでいる。この絵では、深海を泳ぐ不可思議な動物がそれぞれ国(中国、米国、ブラジル、ロシア、イギリス、スペイン、イタリア、フランス、インドそして日本)を表し、 中央の光は今後開発されるワクチンを象徴している。同時に、動物は宇宙をさまよっている幽霊のようにも見え、地球と呼ばれる小さな惑星の内側を覗き込んでいるようにも見える。 僕が通常の生活、またはどのような形であれ、現在でき得る日常生活を再び始める時がきた。そして、僕はここでこの隔離生活のドローイングシリーズを終了する。

このシリーズを第一線で働いた、または今も働き続けているすべての医療スタッフに捧げる。 ありがとう!

(大岩オスカール Oscar Oiwa / 9.6.2020)

 

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サンパウロに生まれ、東京、ニューヨークと移り住みながら創作活動を続ける大岩オスカールは、自らの人生を旅に例えています。複数の文化的視点から生まれた社会風刺と物語性に富んだ作品たちは、これまで世界的に多くの注目を集めています。

 

2020年、世界中がCOVID-19という共通の災禍に見舞われました。

世界各国でのプロジェクトや展覧会は全て延期となった大岩オスカールは、マンハッタンのマンションに籠ったままでできることを考えました。

「幸い僕は自分が感じたことを作品化できるスキルを神様から授かっている」

隱遁生活の中で彼が綴った空想の旅は「Quarantine(*) Drawing Series」として2020年3月~6月の間に20枚が描かれました。

 

縁あって大岩オスカールと知り合ったギャラリーノマルのディレクター林聡は、この貴重なドローイングを版画作品として出版することを即決。「Quarantine Drawing Series」はコンピュータを使って描かれたデジタルデータですが、アーティストの空想の旅を、全世界の人と分かち合う手段としてシルクスクリーンによる当版画作品シリーズが生まれました。

 

(*) Quarantine=隔離、検疫

 

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[作家コメント]

 

旅に出よう!

 

突然生活が変わった。今までのように地下鉄に乗ったり、スタジオに通ったり、街を歩いたり、映画館で映画を見たり、友人と会ったり出来なくなってしまった。隔離生活の中、外に出るのは食料品の買い出しか、ちょっと空気を吸いに出るだけだ。

 

進行中のプロジェクトや展覧会は全て、延期された。都市はパンデミックの中核になり、住民は誰でも今まで以上に難しい生活を強いられている。多くの人が職を失い、請求書の支払いが絶望的になっている。世界中どこをみても元気の出るニュースなど見当たらない。多くの国が国境封鎖を行っている。アメリカ大統領の施策は最悪だ。

 

今回の個展作品で用いる5つの色は、異なる時間軸を象徴している。それらの中で、パンデミック後の世界の風景、新たな人間の様子、ワクチンに影響された人間の状態、そしてそれ以後の人類と世界の新しい関係性などに対する私の想像がある。以上は全て優先順位のない開放的な仮想である。

 

僕が普段通りのクリエイティブマインドでいられるために何ができるか、それもマンハッタンのマンションに籠ったままでできることを考えた。幸い僕は自分が感じたことを作品化できるスキルを神様から授かっている。この力を使ってドローイングのシリーズを始め、隔離生活の真っ只中の、空想の旅を思いついた。その結果がこの日記風の作品で、過去のこと、現在の生活、そして未来について考えたことを綴っている。(2020年 春)

 

大岩 オスカール Oscar Oiwa

 

 

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取り扱い ギャラリーノマル
エディション 15
サイズ 57.0 x 76.5 x cm
素材 silkscreen on BFK Rives
商品コード 1100007683
出版 ノマルエディション
配送までの期間 1週間
備考 シートでの販売となります。
エディションナンバーはお選びいただけません。
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