¥ 137,500 (税込)
「クイーンズボロ橋、ニューヨーク / Queensboro Bridge, New York」
流行が始まって1ヶ月後の現在、ニューヨーク州は25万人の感染者と2万人の死者が出ている。これはとても恐ろしい数で、誰もがいつでも死ぬ可能性がある。自分がまだ生きていることを自分で確認するために週1回、自転車に乗りマンハッタンの自宅からクイーンズボロ橋を通ってイースト川を横切り、クイーンズ区にあるスタジオに行く。
(大岩オスカール Oscar Oiwa / 24.4.2020)
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サンパウロに生まれ、東京、ニューヨークと移り住みながら創作活動を続ける大岩オスカールは、自らの人生を旅に例えています。複数の文化的視点から生まれた社会風刺と物語性に富んだ作品たちは、これまで世界的に多くの注目を集めています。
2020年、世界中がCOVID-19という共通の災禍に見舞われました。
世界各国でのプロジェクトや展覧会は全て延期となった大岩オスカールは、マンハッタンのマンションに籠ったままでできることを考えました。
「幸い僕は自分が感じたことを作品化できるスキルを神様から授かっている」
隱遁生活の中で彼が綴った空想の旅は「Quarantine(*) Drawing Series」として2020年3月~6月の間に20枚が描かれました。
縁あって大岩オスカールと知り合ったギャラリーノマルのディレクター林聡は、この貴重なドローイングを版画作品として出版することを即決。「Quarantine Drawing Series」はコンピュータを使って描かれたデジタルデータですが、アーティストの空想の旅を、全世界の人と分かち合う手段としてシルクスクリーンによる当版画作品シリーズが生まれました。
(*) Quarantine=隔離、検疫
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[作家コメント]
旅に出よう!
突然生活が変わった。今までのように地下鉄に乗ったり、スタジオに通ったり、街を歩いたり、映画館で映画を見たり、友人と会ったり出来なくなってしまった。隔離生活の中、外に出るのは食料品の買い出しか、ちょっと空気を吸いに出るだけだ。
進行中のプロジェクトや展覧会は全て、延期された。都市はパンデミックの中核になり、住民は誰でも今まで以上に難しい生活を強いられている。多くの人が職を失い、請求書の支払いが絶望的になっている。世界中どこをみても元気の出るニュースなど見当たらない。多くの国が国境封鎖を行っている。アメリカ大統領の施策は最悪だ。
今回の個展作品で用いる5つの色は、異なる時間軸を象徴している。それらの中で、パンデミック後の世界の風景、新たな人間の様子、ワクチンに影響された人間の状態、そしてそれ以後の人類と世界の新しい関係性などに対する私の想像がある。以上は全て優先順位のない開放的な仮想である。
僕が普段通りのクリエイティブマインドでいられるために何ができるか、それもマンハッタンのマンションに籠ったままでできることを考えた。幸い僕は自分が感じたことを作品化できるスキルを神様から授かっている。この力を使ってドローイングのシリーズを始め、隔離生活の真っ只中の、空想の旅を思いついた。その結果がこの日記風の作品で、過去のこと、現在の生活、そして未来について考えたことを綴っている。(2020年 春)
大岩 オスカール Oscar Oiwa
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取り扱い | ギャラリーノマル |
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エディション | 15 |
サイズ | 57.0 x 76.5 x cm |
素材 | silkscreen on BFK Rives |
商品コード | 1100007678 |
出版 | ノマルエディション |
配送までの期間 | 1週間 |
備考 |
シートでの販売となります。 エディションナンバーはお選びいただけません。 |
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