★ご確認ください★
【本作品は「作品売買についての同意書」の提出が必須です】

「作品売買についての同意書」の提出について
本作品は、購入日から1年間、所有者の移転を禁止しております。本作品のご購入にはアーティストへ同意書の提出が必要となります（同意書はご注文完了後3営業日以内にお送りします）。なお、本同意書はアーティストへの同意となり、当社で内容確認後、アーティストへ提出致します。当社は、本同意書に係る個人情報等を保管いたしません。

 ■同意書について
弊社より送付後5日以内に自署でのサインをいただき、下記のメールアドレスまでPDFにてご提出をお願いします。
PDFご提出先：cs_oil@ccc.co.jp

※同意書に不同意の場合、また提出期限までのご提出が間に合わない場合は上記メールアドレスへご連絡ください。
※同意書送付後5日以内にご提出いただけない場合、ご注文はキャンセルとさせていただきます。

■同意書の記載内容は下記の通りです。
・本同意書は、アーティスト、作品及びアートマーケットの健全な取引を守ることを目的としていること。
・本作品購入日から1年間、本作品の転売、譲渡、寄付等所有権が移転する如何なる行為も行わないこと。
・やむを得ない事情により転売禁止期間中に本作品の所有権の移転を希望する場合は、アーティストへ事前に申請の上、所有者の変更を行うこと。
・本同意書に定める項目のいずれかに違反した場合、または、アーティストが本作品の購入において不正行為があったと判断した場合、将来アーティストの作品購入ができない可能性があること。
・アーティストより、購入者に対し、以下の目的のため電話、電子メールを含む方法で、連絡をする場合があること。

（１）本作品の転売禁止期間における所有権移転行為の防止又は調査のため
（２）展覧会のお知らせなどのため

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指文字を動画で撮ること、QRコードを読み取るとその動画を見られる形にすること、そのQRコードを手紙として送ることを通して、指文字で手紙を書いてみた。

ずっとお返事が来ない相手に向けて、書いてみる。読み取れないかもしれない。読み取れても返事が来ないかもしれない。嫌な気持ちになるかもしれない。私がいたずらに踏み込むこと、普通は手話で伝えるような長い内容を指文字で読み取らなければならないこと、いろいろ。動画を撮る時、なんて言おうか、咄嗟に、でも辿々しく書きはじめた最初の言葉は「げんきですか」だった。

それで、だけど、それはそれとして。
私がこの陶器を作る時間があって、誰かがこの陶器を見る時間がある。
この陶器には、語りかける瞬間と語りかけられる瞬間が、裏表に描かれている。

発語の瞬間、語りかける私の立つ場所からはその裏側は見えない。
語りかけられる私の立つ場所からはその裏側は見えない。
同時に見ることができないその間に、スペースがある。

語りかける主体の立つ場所でもなく、語りかけられる主体の立つ場所でもないスペースが、陶器の中に生まれる。もしかしたら、そのやりとりの外に立つ人にはそのスペースを見ることができる瞬間があるかもしれないし、やっぱり誰にもそのスペースの内実は明らかにならないかもしれない。

描かれている手の形は指文字の「げ」の語り始め、花たちはその手紙を書いた時に外で見かけて気に入った花、その花のことを手紙に書きもした。

齋藤春佳