ネルホル
Nerhol
ネルホルはアイディアを「練る」田中義久とアイデアを「彫る」飯田竜太によって2007年に結成されたアーティストデュオ。田中は1980年静岡県生まれ、2004年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。飯田は1981年静岡県生まれ、日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業後、2014年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術専攻修了。デザインと現代美術の両領域をクロスオーバーさせることを目的とし、人物、街路樹、動物、水、あるいはネット空間にアップされた画像データや記録映像などを素材に平面、立体作品を手がける。
11年より、同一の被写体を数百回連写し、印画紙に出力したそれら写真の束を1枚ずつ彫り進めるなど、被写体が持つ時間軸を歪ませ、消費と生成、忘却という現代の経済活動が生み出し続ける巨大サイクルの急所を突く作品を制作。2013年にベーコン・プライズ受賞。主な個展に「Index」(Foam写真美術館、アムステルダム、2015)、「Promenade」(金沢21世紀美術、2016)、「Interview, Portrait, House and Room」(ヨンウン現代美術館、韓国、2017)など。主なコレクションに、Foam写真美術館(アムステルダム)、amana photo collection(東京)などがある。