向山喜章
Kisho Mukaiyama
向山喜章は1968年大阪府生まれ。幼少期を日本有数の密教の伽藍が立ち並ぶ高野山で過ごし、周囲の静謐な環境やそこに存在する仏教美術にふれる。その原体験は、初期より一貫して扱ってきた光という根源的なモチーフへとつながっている。光に姿を与え、固定化するようなワックスを用いた作品や、繊細にコントロールされた色彩を素材に、数十回にわたって重ね塗りされたキャンバス作品を発表している。主な展覧会は、個展「Maruyulate / Marugalate」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2018)、個展「Veda / Vendarta」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2017)、「秘すれば花 東アジアの現代美術」(森美術館、東京、2005)、「拡張する絵画-色彩による試み」(佐倉市立美術館、千葉、2001)、国際巡回展「THE MISSING PEACE」(ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、マドリード、マイアミの主要美術館、2006~10)。主な作品所蔵先として、森美術館、横浜美術館、株式会社大林組、株式会社日本サムスン、サザビーズシカゴなどがある。