¥ 12,100 (税込)
ニューヨークを拠点とした版元「パラソル・プレス(Parasol Press)」の作品集。アメリカにおける版画制作と現代アートの発展において重要な役割を果たした同出版社の活動を辿る。
本書は、1970年から2014年にかけて刊行された「パラソル・プレス」の出版活動を包括的に紹介する初の回顧録である。ニューヨークでロバート・フェルドマン(Robert Feldman)によって設立された同出版社は、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートの作家たちを版画制作(プリントメイキング)へと導いたことで広く知られるようになった。
1970年代には、メル・ボックナー(Mel Bochner)、ソル・ルウィット(Sol LeWitt)、ロバート・マンゴールド(Robert Mangold)、ブライス・マーデン(Brice Marden)、アグネス・マーティン(Agnes Martin)、エッダ・ルヌーフ(Edda Renouf)、ドロシア・ロックバーン(Dorothea Rockburne)、ロバート・ライマン(Robert Ryman)らと協働。当時刊行されたエディションは、その時代を代表する野心的な版画作品群として位置づけられている。ミニマル・アートの作家たちが、刷りの表面の持つ物質性をどのように探究し、版画というメディアの限界に挑戦したのかを示している。
また、「クラウン・ポイント・プレス(Crown Point Press)」のキャサン・ブラウン(Kathan Brown)や、「エディション・ドンベルガー(Edition Domberger)」のミヒャエル・ドンベルガー(Michael Domberger)ら優れた刷り師たちと協働しながら、数々の技術的挑戦を実現した。チャック・クロース(Chuck Close)による史上最大規模のメゾチント(銅版画の凹版技法)、リチャード・エステス(Richard Estes)による数百層の色を重ねた精緻なフォトリアリズムのシルクスクリーン作品、さらにはゴム印のみで制作された複数作家によるポートフォリオなどがその代表例である。
その後も40年以上にわたり、エリック・フィッシュル(Eric Fischl)、スーザン・ローゼンバーグ(Susan Rothenberg)、デヴィッド・サーレ(David Salle)、ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)、ドナルド・サルタン(Donald Sultan)をはじめ、100名を超える作家による革新的なエディションを刊行し続けた。
2014年に発表された最後のプロジェクトもまた、既存の枠組みを超える試みであった。受賞歴を持つ10名の物理学者と数学者を招き、それぞれが「最も美しい」と考える数式を選定。黒板にチョークで描いたような表現をアクアチント技法(銅版画の凹版技法)によって再現したポートフォリオとして刊行された。
本書は、急速に変化していった時代のアートシーンを映し出す貴重な記録であると同時に、多様な作家たちが版画というメディアにどのように向き合い、探究し、実験を重ねてきたかを明らかにする。さらに、「パラソル・プレス」が数多くの作家と刷り師を結びつけ、新たな創造の場を生み出してきた軌跡をたどりながら、芸術表現の可能性を拡張するうえで、挑戦、協働、実験が果たした重要な役割を浮かび上がらせている。
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 27.9 x 22.9 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100055130 |
| 出版 | ADDISON GALLERY OF AMERICAN ART |
| 著者 | Agnes Martin , Mel Bochner , Robert Mangold , Robert Ryman , Sol LeWitt , Susan Rothenberg |
| ISBN | 9780300288582 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |