RE: CARRIE YAMAOKA
2025
¥ 14,300 (税込)
日系アメリカ人ビジュアルアーティスト、キャリー・ヤマオカ(Carrie Yamaoka)の作品集。
パリンドローム(※註1)、ロールシャッハ(※註2)、鏡像といった要素を重ね合わせ、「鏡の中の鏡」とも言うべき構造を為す星座を立ち上げることで、ヤマオカは、身体と知覚、身体と視覚、言語的認知と視覚的認知が執拗に交錯するパリンプセスト(※註3)―すなわち、絶え間ない混淆の層― を提示する。それは共同体と愛の磁力であり、倍加する内面性であり、世界の中で他者を通じて自己を見出すこと、完全な鏡像ではないが、もはや孤独ではない同時性の感覚である。束の間の生をめぐる反響定位(echolocation)だ。
―ジョーイー・タン(Jo-ey Tang)「Epochs become infinite」より
写真を基盤とするバックグラウンドを持ち、カメラが「記録する能力」と「表象しきれなさ」を併せ持つ点に強く惹かれてきた作者は、絵画、彫刻、インスタレーションを横断しながら、記録と変容のプロセスを探究してきた。本書は、数十年にわたるその横断的な実践を丁寧に検証する、作者にとって初のモノグラフである。
視覚的に強い印象を放つ革新的とも言える作品群は、物質性、時間性、そして形態がいかに結びついているのかを明らかにし、表面の地形、かろうじて視ることのできるものの触覚性、そして作品の帰結を左右する計画と偶然の連鎖へと鑑賞者の注意を導く。本書ではさらに、近年の重要な関心として、過去の作品に立ち返り、それらを解体し、新たに変容・再構成された作品を生み出す試みも大きく取り上げられている。「境界的なもの、傷ついたもの、儚いものが、すべて露わにされる」と、作者は語る。
本書は、作品を実際に目の前にした際に生じる視覚的現象、つまり反射、屈折、歪み、そして鑑賞者を含む周囲の環境が構図の一部となっていくあり方に呼応するかたちで、造本および印刷が設計され、さまざまな紙を用いたインタラクティブな仕様となっている。
※註1 前後(左右)から読んでも同一となる構造、または回文
※註2 左右対称の像に、見る者の知覚や心理が投影される図像(ロールシャッハ・テストに由来)
※註3 過去の痕跡を消さずに重ね書きされた層、またはその比喩
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 31.8 x 24.1 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100050800 |
| 出版 | RADIUS BOOKS |
| 著者 | Carrie Yamaoka |
| ISBN | 9798890181114 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |