スイス人フォトグラファー、アンネ・ゴラズ(Anne Golaz)の作品集。

本書は、作者によるドキュメンタリーとフィクションを織り重ねた重層的な書物である。ロビンソン・クルーソーの漂流記の着想源となったチリ沖の島での滞在に基づき、作者はステファン・ゴエル(Stéphane Goël)のドキュメンタリー映画『Insulaire』(2018)の制作に同行し、現地を訪ねた。没入型のアーティスト・ブックとして、希望と避難のための仮の空間としての島を、同時に孤立や幽閉の場としての島を探る。

イメージと言葉の喚起的な連なりは、これらの観念を対置しつつ響き合わせる。散文と詩のパッセージにおいて、語り手は距離や記憶、死をめぐり思索しながら、島に慰めと変容の約束を読み取る。写真や水彩図版、スケッチブックのページが物語を区切り、触感のある両義的な視覚言語を形づくる。

特定の場所を身近に感覚的に研究することから始まり、本書は、亡命と喪失、映画からの影響、そして芸術と物語の性質と目的へと及ぶ越境的な省察へと広がっていく。

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LA CASA ISLA

2025

¥ 9,900 (税込)

スイス人フォトグラファー、アンネ・ゴラズ(Anne Golaz)の作品集。

本書は、作者によるドキュメンタリーとフィクションを織り重ねた重層的な書物である。ロビンソン・クルーソーの漂流記の着想源となったチリ沖の島での滞在に基づき、作者はステファン・ゴエル(Stéphane Goël)のドキュメンタリー映画『Insulaire』(2018)の制作に同行し、現地を訪ねた。没入型のアーティスト・ブックとして、希望と避難のための仮の空間としての島を、同時に孤立や幽閉の場としての島を探る。

イメージと言葉の喚起的な連なりは、これらの観念を対置しつつ響き合わせる。散文と詩のパッセージにおいて、語り手は距離や記憶、死をめぐり思索しながら、島に慰めと変容の約束を読み取る。写真や水彩図版、スケッチブックのページが物語を区切り、触感のある両義的な視覚言語を形づくる。

特定の場所を身近に感覚的に研究することから始まり、本書は、亡命と喪失、映画からの影響、そして芸術と物語の性質と目的へと及ぶ越境的な省察へと広がっていく。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 23.5 x 17.0 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100048496
出版 MACK
著者 Anne Golaz
ISBN 9781917651189
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件