¥ 7,150 (税込)
アメリカ人アーティスト、ポール・テック(Paul Thek)とフォトグラファー、ピーター・ヒュージャー(Peter Hujar)による作品集。
書簡と写真を通じて両者の深い関係に光を当てる本書。1956年に始まり20年に及び、彼らの親密で複雑で美しい日々を伝える。冒頭のヒュージャーによる一連の写真は、フロリダ州コーラル・ゲーブルズほか各地で、二人の作者の無邪気な戯れを、物思いの気配と余韻を帯びた姿で捉えている。
そして、彼らの関係の芽生えを捉えた初期のポートレートに続き、1962年に、ヨーロッパ行きのコンテナ船に乗ってフィラデルフィア港にいる最中にテックが記した、ヒュージャーへの最初の手紙が展開される。そこでテックは喜びと新たな発見にあふれ、「世界は、これまでの人生でかつてないほど大きく、しかもこの上なく素晴らしく奇妙に思える」と書き送る。やがて二人はローマで再会し、今日私たちが知るアイコニックな存在へとそれぞれ歩み始める。その後の手紙には、1975年までの、テックの旅と冒険、ロマンチックな戯れ、仕事、そして経済的な浮き沈みが残されている。本書は、50通を超える手紙や葉書に加え、ドローイングやその他のエフェメラが収録されており、その詩的で日常的、かつ憂愁を帯びた調子は、誘惑や華やぎ、やんちゃさや心の乱れのなかで揺れ動くテックとヒュージャーの関係を稀少な角度から垣間見せる。
この時期を通じて、ヒュージャーは自身の象徴的なスタイルでテックを撮影している。イタリア各地、さまざまなスタジオに加え、ニューヨーク州ファイアー・アイランドの浜辺、イタリア・パレルモのカタコンベ(地下共同墓地)での姿を記録する。さらにテックの代表作である《The Tomb》制作中のスタジオ・ポートレートを収録。ほかにも未公開を含む多数の写真とコンタクトシートを掲載。スナップのポートレートや、ふざけ合い、パスポート用写真のためにポーズをとる様子などを収める。これらのイメージは、テックの複雑な情緒の内奥だけでなく、アーティストであり恋人であり友人でもあった両者の間にある、柔らかさと陰り、そして希望を帯びた結びつきを浮かび上がらせる。
巻末には、ピーター・ヒュージャーとポール・テックの評伝『A Wonderful World that Almost Was』の著者アンドリュー・ダービン(Andrew Durbin)によるあとがきを収録する。
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 30.5 x 22.9 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100048327 |
| 出版 | PRIMARY INFORMATION |
| 著者 | Paul Thek, Peter Hujar |
| ISBN | 9798988573685 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |