日本人アーティスト、柳幸典の作品集。作者は大型作品や場所特有の文脈に根ざした(サイトスペシフィック)インスタレーションを用いながら、看板やシンボリックなイメージが持つシステムから作品を生み出し、制度的に存在する国境や境界がもたらす政治性を問いかけてきた。作家としてのスタート地点として在るコンセプト「ワンダリング・ポジション(さまよえる位置 / Wandering Position)」ないしは「永続的な位置としてさまよう(wandering as a permanent position)」という概念を探る作者は、ナショナリズム(国家主義)と場所の不変性を象徴する「旗」を出発点としている。停滞した状態のシンボリックなサインを、時間や状況によって変化するような有機的な形態へと解体させる表現を主要な作品として用いている。

キュレーター、日本戦後美術史家であり、アメリカで開催された歴代の草間彌生展を手がけ、本書の版元であるギャラリー「BLUM」において「もの派」のグループ展「REQUIEM FOR THE SUN: THE ART OF MONO-HA」のキュレーションを担当した吉竹美香が本書の編集を行う。この一冊は、作者に関して初めて包括的にまとめられた英語版作品集であり、35年にわたるキャリアの中から8つの作品シリーズを紹介する。日本語テキストを新たに英訳したものやインタビューに加え、大判の図版を掲載し、キュレーターであり研究者のジェーン・ファーヴァー(Jane Farver)、美術史家でありキュレーターの富井玲子、研究者であり美術史家のバート・ウィンザー=タマキ(Bert Winther-Tamaki)、そして吉竹美香による書き下ろしの寄稿を収録する。本書は、日本語が読めずとも英語を読むことができる読者にとって初めて作者の政治的かつ社会的な実践に触れる場を提供する一冊である。

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柳幸典

YUKINORI YANAGI

2025

¥ 13,200 (税込)

日本人アーティスト、柳幸典の作品集。作者は大型作品や場所特有の文脈に根ざした(サイトスペシフィック)インスタレーションを用いながら、看板やシンボリックなイメージが持つシステムから作品を生み出し、制度的に存在する国境や境界がもたらす政治性を問いかけてきた。作家としてのスタート地点として在るコンセプト「ワンダリング・ポジション(さまよえる位置 / Wandering Position)」ないしは「永続的な位置としてさまよう(wandering as a permanent position)」という概念を探る作者は、ナショナリズム(国家主義)と場所の不変性を象徴する「旗」を出発点としている。停滞した状態のシンボリックなサインを、時間や状況によって変化するような有機的な形態へと解体させる表現を主要な作品として用いている。

キュレーター、日本戦後美術史家であり、アメリカで開催された歴代の草間彌生展を手がけ、本書の版元であるギャラリー「BLUM」において「もの派」のグループ展「REQUIEM FOR THE SUN: THE ART OF MONO-HA」のキュレーションを担当した吉竹美香が本書の編集を行う。この一冊は、作者に関して初めて包括的にまとめられた英語版作品集であり、35年にわたるキャリアの中から8つの作品シリーズを紹介する。日本語テキストを新たに英訳したものやインタビューに加え、大判の図版を掲載し、キュレーターであり研究者のジェーン・ファーヴァー(Jane Farver)、美術史家でありキュレーターの富井玲子、研究者であり美術史家のバート・ウィンザー=タマキ(Bert Winther-Tamaki)、そして吉竹美香による書き下ろしの寄稿を収録する。本書は、日本語が読めずとも英語を読むことができる読者にとって初めて作者の政治的かつ社会的な実践に触れる場を提供する一冊である。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 26.5 x 20.7 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100045824
出版 BLUM
著者 Yukinori Yanagi
ISBN 9780998736044
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件