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1960年代から今日までの間に、テキスタイルの持つ変革的な可能性を追求してきたアーティストたちに光を当てる作品集。2024年2月から5月までイギリス・ロンドンの「バービカン・アート・ギャラリー(Barbican Art Gallery)」、2024年9月から2025年1月にかけてオランダの「アムステルダム市立美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)」で開催された展覧会に伴い刊行された。「テキスタイル」という表現がアーティストにとって、いかにして、そしてなぜ、権力の体制や価値を築く階層に疑問を投げかけるための創造力に富む媒体となってきたのかを探る。
国際的に活躍する多様なアーティスト陣が生んだ100点以上の作品を収録。テキスタイル・アートがいかに美しく、そしていかに不穏さを孕むものにもなりうるか、そして古来より使い続けられてきた素材や製法がいかに境界を打ち砕くような革新性をもって改めて用いられているかを探る。
親しみやすい手仕事の作品から、大型の彫刻的インスタレーション作品まで、本書はパシタ・アバド(Pacita Abad)、南米チリのキルトの一種「アルピジェラ(arpilleristas)」、ホセ・レオニウソン(José Leonilson)といったアーティストたちが遺した作品を称え、また、イグシャーン・アダムス(Igshaan Adams)、トレイシー・エミン(Tracey Emin)、セシリア・ビクーニャ(Cecilia Vicuña)、シェイラ・ヒックス(Sheila Hicks)のような今なお活躍するアーティスト陣や、より若い世代の作品にも目を向ける。
美術史家であり考古学を研究するジュリア・ブライアン゠ウィルソン(Julia Bryan-Wilson)、キュレーターのミゲル・A・ロペス(Miguel A. Lopez)、哲学者でありアーティストとしても活動するデニス・フェレイラ・ダ・シルヴァ(Denise Ferreira da Silva)による書き下ろしエッセイのほか、キュレーターのミシェル・アドラー(Michelle Adler)、キュレーターで作家、研究者であるディエゴ・チョカーノ(Diego Chocano)、「バービカン・アート・ギャラリー」をはじめロンドンのさまざまなギャラリーを中心にキュレーターとして活動してきたウェルス・フレイ・スミス(Wells Fray-Smith)、同じく「バービカン・アート・ギャラリー」のキュレーターであるロッテ・ジョンソン(Lotte Johnson)、美術史家であり「アムステルダム市立美術館」のキュレーターを務めるアマンダ・ピナティ(Amanda Pinatih)によるテキストを収録。美しくい装丁で仕上げられた本書は、世界中から著名なアーティストたちを集め、歴史や人種、ジェンダー、性的表現、階級といった固定概念に立ち向かうテキスタイルが持つ驚くべき可能性、そして、いかにして抵抗と復興への強大な力となりうるかを明らかにする。
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取り扱い | twelvebooks |
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サイズ | 28.7 x 24.7 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100041199 |
出版 | PRESTEL PUBLISHING |
ISBN | 9783791377285 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
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送料 | ¥770(税込) |
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