日本人写真家、中平卓馬による最後の新作写真集。戦後日本において、最もラディカルな写真実践を貫いた写真家、中平卓馬(1938-2015)。1960年代より制作と批評を両輪とする活動を展開し、日本の現代写真に与えた影響の大きさは類を見ない。1977年、病により記憶の多くを失うも、沖縄での撮影をきっかけに復帰を果たし、晩年まで尖鋭的な作品を発表し続けた。本作は、最晩年の4度にわたる沖縄行で撮影された写真をもとに構成されている。作者にとって沖縄は、「日本」という中央主権的国家の歴史と現在を穿つトポスであり、記憶喪失後に写真家としてカムバックを果たすきっかけとなった土地でもあった。2002年の写真集『hysteric Six Nakahira Takuma』(ヒステリックグラマー)や2003年の「中平卓馬展 原点復帰−横浜」(横浜美術館)によって広く知られることとなった、「カラー・ポジフィルムで、事物を透明な把握のもと縦構図で写し取る」後期のスタイルは、他ならず沖縄との出会いによって獲得されたものである。本人が携わった写真集という意味では、本作『沖縄』は最後の新作写真集となる。記憶喪失を抱えながらも自らの生と格闘するなか生み出された中平の写真は、現実よりも常に鮮やかで、日常の微睡んだ意識を起き上がらせるかのような輝きを放ち続けている。

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中平卓馬

沖縄 / OKINAWA

2017

SOLD OUT

日本人写真家、中平卓馬による最後の新作写真集。戦後日本において、最もラディカルな写真実践を貫いた写真家、中平卓馬(1938-2015)。1960年代より制作と批評を両輪とする活動を展開し、日本の現代写真に与えた影響の大きさは類を見ない。1977年、病により記憶の多くを失うも、沖縄での撮影をきっかけに復帰を果たし、晩年まで尖鋭的な作品を発表し続けた。本作は、最晩年の4度にわたる沖縄行で撮影された写真をもとに構成されている。作者にとって沖縄は、「日本」という中央主権的国家の歴史と現在を穿つトポスであり、記憶喪失後に写真家としてカムバックを果たすきっかけとなった土地でもあった。2002年の写真集『hysteric Six Nakahira Takuma』(ヒステリックグラマー)や2003年の「中平卓馬展 原点復帰−横浜」(横浜美術館)によって広く知られることとなった、「カラー・ポジフィルムで、事物を透明な把握のもと縦構図で写し取る」後期のスタイルは、他ならず沖縄との出会いによって獲得されたものである。本人が携わった写真集という意味では、本作『沖縄』は最後の新作写真集となる。記憶喪失を抱えながらも自らの生と格闘するなか生み出された中平の写真は、現実よりも常に鮮やかで、日常の微睡んだ意識を起き上がらせるかのような輝きを放ち続けている。

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取り扱い twelvebooks
エディション limited edition of 600 copies
サイズ 29.4 x 22.2 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100011226
出版 RAT HOLE GALLERY
著者 Takuma Nakahira
ISBN 9784909227003
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
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