ポーランド出身のヴィルヘルム・サスナル展のカタログ。 サスナルは東欧の共産主義崩壊への反動であり、ポーランドの市民が新しい資本主義文化と格闘する日々の現実を題材としている。 その結果、サスナルは国内ではポップスターの地位を獲得し、海外でも評価を高めている。
本書では100点近いカラー写真によって、家族や友人を描いたスポーツ写真、苦闘する祖国の風景画、グラフィック・イラストレーション、抽象画、超リアルな絵画など、サスナルの驚くべき多様性が表現されている。
彼の作品は、ポーランドの複雑で劇的な歴史の包括的なテーマを示唆し、個人的なものと政治的なものを組み合わせることで、サスナルは自身の経験に忠実でありながら、彼の芸術が国境を越えた観客に語りかけることを可能にしてきた。