描線に対して外皮をもたせることによって2次元的な(左右だけ)境界線を3次元(前後)構造にすることで、キャンバス内だけでなく鑑賞者(他者や世界)との関係を生み出す目的を持った作品。

モチーフを利き手ではない左手で描くことによって、まっすぐではないラインを作り出す。これにより、意識のもつイメージと身体のズレを視覚化して、分離(別の生き物とみる)を試みている。

ただ、その揺れている線を図案として利き手の右手により革で制作する際には、揺れている線を精巧に表現できる。コントロール出来ることと出来ないことの曖昧さ、また鍛錬によるコントロールの増大の可能性も持ち合わせているカラダの不可思議さがあるように感じる。

個展ステートメント

革を見つめる。 これは「皮」であり、「側」であって、「外皮」である。 外皮は、ソトとナカの「境界線」といえる。 ソトが世界だとして、ナカが私という意識だとしたら、外皮は境 界線のソト側のはじっこ。 ナカ側のはじっこは私という意識までだろうか。 ということはソトとナカとが相互に関係する身体こそ、世界と私 を媒介し、存在させるための「境界線」といえる。 猫に触れる。音楽を聴く。夕焼けを見る。友人とのひと時。ハン バーガーを食べる。肩を組む。笑う。うたう。日記を書く。寝 る。起きる。ストロベリージャムサンドを作る。 「境界線」は、私よりもはるかに深く世界と関わっている。 そして、世界よりもはるかに深く私と関わっている。 「境界線」は維持する。 いただいた他の生命と複合し、分解、合成をくり返す。 こわしてつくりかえながら、私が存在する世界と、世界に存在す る私を可能な限り維持し続ける。 「境界線」はまるで意思をもった、「カラダ」という別の生き物 のように思える。 革を見つめる、その内奥を見つめている.

個展『関係のための境界線』出展作品

2024.11/28-12/14

11:30-18:30

日・月 休廊

12/3休廊

TOMOHIKO YOSHINO GALLERY

東京都中央区京橋2-10-9ギャラリーくぼた別館ビル

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スズキシノブ

描線のための外皮 #2

2024

¥ 220,000 (税込)

描線に対して外皮をもたせることによって2次元的な(左右だけ)境界線を3次元(前後)構造にすることで、キャンバス内だけでなく鑑賞者(他者や世界)との関係を生み出す目的を持った作品。

モチーフを利き手ではない左手で描くことによって、まっすぐではないラインを作り出す。これにより、意識のもつイメージと身体のズレを視覚化して、分離(別の生き物とみる)を試みている。

ただ、その揺れている線を図案として利き手の右手により革で制作する際には、揺れている線を精巧に表現できる。コントロール出来ることと出来ないことの曖昧さ、また鍛錬によるコントロールの増大の可能性も持ち合わせているカラダの不可思議さがあるように感じる。

個展ステートメント

革を見つめる。 これは「皮」であり、「側」であって、「外皮」である。 外皮は、ソトとナカの「境界線」といえる。 ソトが世界だとして、ナカが私という意識だとしたら、外皮は境 界線のソト側のはじっこ。 ナカ側のはじっこは私という意識までだろうか。 ということはソトとナカとが相互に関係する身体こそ、世界と私 を媒介し、存在させるための「境界線」といえる。 猫に触れる。音楽を聴く。夕焼けを見る。友人とのひと時。ハン バーガーを食べる。肩を組む。笑う。うたう。日記を書く。寝 る。起きる。ストロベリージャムサンドを作る。 「境界線」は、私よりもはるかに深く世界と関わっている。 そして、世界よりもはるかに深く私と関わっている。 「境界線」は維持する。 いただいた他の生命と複合し、分解、合成をくり返す。 こわしてつくりかえながら、私が存在する世界と、世界に存在す る私を可能な限り維持し続ける。 「境界線」はまるで意思をもった、「カラダ」という別の生き物 のように思える。 革を見つめる、その内奥を見つめている.

個展『関係のための境界線』出展作品

2024.11/28-12/14

11:30-18:30

日・月 休廊

12/3休廊

TOMOHIKO YOSHINO GALLERY

東京都中央区京橋2-10-9ギャラリーくぼた別館ビル

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取り扱い TOMOHIKO YOSHINO GALLERY
サイズ 53.0 x 53.0 x 2.0 cm
素材 Dyed cattle leather on acrylic pannel,acrylic on canvas
商品コード 1100039036
配送までの期間 会期終了後の12月末頃発送予定
カテゴリー
購入条件

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