OIL by 美術手帖ギャラリーで開催のKeeenue個展「The Me in the Mirror」（2022/8/12～9/5）にて発表された作品。

シルクスクリーンプリントの上から、1枚１枚異なる手描きドローイングを施しています。

Keeenueは1992年生まれのアーティスト。グラフィックデザインを学んだ後、現在は壁画やペインティング作品を発表するほか、多数の企業とのコラボレーションを⼿掛けています。縦横無尽にぐにゃりと伸びる⼿⾜。動物なのか⼈間なのか不確かな⽣き物。鮮やかでハッピーな⾊彩。⼒強くもユーモア を感じさせるKeeenueの作品は、ひと⽬で鑑賞者を魅了し⾒る者の想像⼒を掻き⽴てます。

約1年半ぶりの個展となる本展のテーマは、「The Me in the Mirror」です。“鏡に写った私”という意味を持つこのタイトルは、Keeenueの近年の⼼境の変化を表しています。これまでは、⾃⾝の経験や⽬にした⾵景からモチーフを選び取ることが多かったという彼⼥ですが、この1年は⾃分⾃⾝について考えていたと話します。⾃分という存在が変化していくこと、客観的に⾒た⾃分と本来の⾃分について思考し、⾃分⾃⾝と“鏡”を通して対話するように作品と向き合いました。

本展では3つのタイプの新作を発表。複数のキャンバスを組み合わせたペインティング作品では、⼀つひとつの絵がそれとして完結しつつも、離れて⾒ることで別の物語が浮かび上がります。暖簾型の作品では、壁を作るでもなく全開でもない他者との向き合い⽅の揺らぎを、そしてシルクスクリーンの平⾯作品では、プリントの上からさらにドローイングを施し、相⼿を深く知ることで⾒えてくる発⾒を表現します。

※本展出品作品のうち、キャンバス平面作品はエントリー制による抽選販売を行います。エントリー販売の詳細は、下記ページをご覧ください。

＜HOW TO ENTRY＞

https://oil.bijutsutecho.com/special/150