2021年にMOTIFにて開催された山崎由紀子の個展「Momentary Record」にて展示された平面作品です。

山崎由紀子は1988年京都府に生まれ、学生時代にイラストレーター・デザイナーのヒロ杉山のもとでデザインを学んだ後、現在は東京を拠点に活動を行う山崎由紀子。国内での様々なグループ展への参加や個展の開催など、精力的に作品を発表をし続けながら、CDジャケットやファッションブランド、カルチャーマガジン等への作品提供、自身によるZINEの制作やグッズデザイン、執筆など、多彩なジャンルにおいて活躍の場を広げています。

山崎は、デジタルとアナログが著しい進化を遂げた80年代に生まれ育ち、ガラケーからスマートフォン、ロースペックのPCからMacBookなど、近年すさまじい進化を遂げてきた様々なデジタルガジェットと、それに伴って形や速度を変える情報収集の変化を、身をもって体感してきました。制作にあたっての資料集めも、雑誌やチラシなどの紙媒体から、近年ではネット上から集めるようになり、日々インターネットから流れてくる膨大な数の画像の中から目に止まったものを素材としてスクラップし、それらをiPhoneやPhotoshopでデジタルコラージュとして再構築した上で、キャンバスにペインティングという形で落とし込むという手法で作品を制作するようになります。

グラフィカルなモチーフ、鮮やかな色彩、何気なくも力強い線、躍動感に満ちた大胆な構図。山崎の特徴とも言えるこれらの要素は、漫画やアニメーション、ファッションや音楽など時代の流行をポップに取り込みながら、卓越したセンスとウィットに富んだ表現力によって、細部にわたり描かれています。それらのモチーフたちを観察してみると、彼女の視点や日々の生活までもが浮かび上がってくるかのようです。山崎独自の目線で切り取られ編集された画像たちや、一見ミスマッチなモチーフや描画も、一枚の絵として構成することで調和をとりながら画面内で巧妙に響き合い、現代の絵画としての新しい価値観を提示しているかのようにも読み取れます。デジタルのメディアとアナログの手法を巧みに操り、自由に横断し続ける山崎の作品群は、時に自身の思惑を超えて、情報やガジェットの変化と共に多様な形に進化し続けており、自身の嗜好だけでなく、大衆的なニュースや流行、時代の移り変わりまでをも、肯定的に楽しみながら、鮮明に記録していると言えるのではないでしょうか。

展示とは、その時々の記録である。
興味があるもの、悩み、考えていること、アイデア、挑戦、etc...
いろんなものが反映されると思う。
煮詰まった時に救われるのは、結局過去の自分の作品だったりする。
今回の展示も自分にとってこの瞬間を記録する通過点になるといい。

ー山崎由紀子

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山崎由紀子

怒り

2021

SOLD OUT

SOLD OUT

2021年にMOTIFにて開催された山崎由紀子の個展「Momentary Record」にて展示された平面作品です。

山崎由紀子は1988年京都府に生まれ、学生時代にイラストレーター・デザイナーのヒロ杉山のもとでデザインを学んだ後、現在は東京を拠点に活動を行う山崎由紀子。国内での様々なグループ展への参加や個展の開催など、精力的に作品を発表をし続けながら、CDジャケットやファッションブランド、カルチャーマガジン等への作品提供、自身によるZINEの制作やグッズデザイン、執筆など、多彩なジャンルにおいて活躍の場を広げています。

山崎は、デジタルとアナログが著しい進化を遂げた80年代に生まれ育ち、ガラケーからスマートフォン、ロースペックのPCからMacBookなど、近年すさまじい進化を遂げてきた様々なデジタルガジェットと、それに伴って形や速度を変える情報収集の変化を、身をもって体感してきました。制作にあたっての資料集めも、雑誌やチラシなどの紙媒体から、近年ではネット上から集めるようになり、日々インターネットから流れてくる膨大な数の画像の中から目に止まったものを素材としてスクラップし、それらをiPhoneやPhotoshopでデジタルコラージュとして再構築した上で、キャンバスにペインティングという形で落とし込むという手法で作品を制作するようになります。

グラフィカルなモチーフ、鮮やかな色彩、何気なくも力強い線、躍動感に満ちた大胆な構図。山崎の特徴とも言えるこれらの要素は、漫画やアニメーション、ファッションや音楽など時代の流行をポップに取り込みながら、卓越したセンスとウィットに富んだ表現力によって、細部にわたり描かれています。それらのモチーフたちを観察してみると、彼女の視点や日々の生活までもが浮かび上がってくるかのようです。山崎独自の目線で切り取られ編集された画像たちや、一見ミスマッチなモチーフや描画も、一枚の絵として構成することで調和をとりながら画面内で巧妙に響き合い、現代の絵画としての新しい価値観を提示しているかのようにも読み取れます。デジタルのメディアとアナログの手法を巧みに操り、自由に横断し続ける山崎の作品群は、時に自身の思惑を超えて、情報やガジェットの変化と共に多様な形に進化し続けており、自身の嗜好だけでなく、大衆的なニュースや流行、時代の移り変わりまでをも、肯定的に楽しみながら、鮮明に記録していると言えるのではないでしょうか。

展示とは、その時々の記録である。
興味があるもの、悩み、考えていること、アイデア、挑戦、etc...
いろんなものが反映されると思う。
煮詰まった時に救われるのは、結局過去の自分の作品だったりする。
今回の展示も自分にとってこの瞬間を記録する通過点になるといい。

ー山崎由紀子

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取り扱い VOILLD
エディション Unique
サイズ 41.0 x 31.8 x 2.0 cm
素材 Acrylic on canvas
商品コード 1100013885
配送までの期間 ご注文後、約10日でのお届けを予定しております。
送料は着払いとなります。予めご了承ください。
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