OIL限定

 武内ももは、人とその暮らしの周辺で起きている現象など複数の時間のあり方をテーマに、陶芸の素材の特性や変化を組み込んだ作品を制作してきた。その作品は「陶芸」という硬い言葉より、焼き物になる前の粘土を思わせる柔らかいかたちが特徴である。それは完成というより途中、あるいは遺跡の土器片に見られる生活の痕跡のようでもある。

 今回は、山や池で拾った粘土、その中に混じっている石粒なども使い、枝や石、食卓をモチーフにした陶板や立体作品を制作する。また、釉薬を接着剤として、窯のなかで隣り合うもの同士が接着した焼き物も試みるという。

 本作は、中央にリュックを背負った人物と標識、草木が描かれ、その周りに石のようなものが散らばっている。これは作業場に転がっていた粘土をまとめて粒状に成形したもので、粘土に混ざっている長石の反応で互いに接着している。武内の住む京都は、三方を山に囲まれた京都盆地のため、市街では背景に山が見える。だが、背景である山の麓に立つと石や木が集まってひとつの山となっていること、山頂に立つと自分の住んでいる街が小さい粒のように見えるという視界や距離感が入れ替わるような経験をもとに作られている。(平田剛志)

 

本作品は以下の展覧会に出展中です。

HAPS KYOTO selection #1「武内もも」
会期:2023年7月20日(木)〜9月10日(日)
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
開館時間:18:00〜9:30(翌日朝)
休館日:会期中無休
料金:無料
主催:一般社団法人HAPS

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武内もも

山頂記念

2023

¥ 45,100 (税込)

 武内ももは、人とその暮らしの周辺で起きている現象など複数の時間のあり方をテーマに、陶芸の素材の特性や変化を組み込んだ作品を制作してきた。その作品は「陶芸」という硬い言葉より、焼き物になる前の粘土を思わせる柔らかいかたちが特徴である。それは完成というより途中、あるいは遺跡の土器片に見られる生活の痕跡のようでもある。

 今回は、山や池で拾った粘土、その中に混じっている石粒なども使い、枝や石、食卓をモチーフにした陶板や立体作品を制作する。また、釉薬を接着剤として、窯のなかで隣り合うもの同士が接着した焼き物も試みるという。

 本作は、中央にリュックを背負った人物と標識、草木が描かれ、その周りに石のようなものが散らばっている。これは作業場に転がっていた粘土をまとめて粒状に成形したもので、粘土に混ざっている長石の反応で互いに接着している。武内の住む京都は、三方を山に囲まれた京都盆地のため、市街では背景に山が見える。だが、背景である山の麓に立つと石や木が集まってひとつの山となっていること、山頂に立つと自分の住んでいる街が小さい粒のように見えるという視界や距離感が入れ替わるような経験をもとに作られている。(平田剛志)

 

本作品は以下の展覧会に出展中です。

HAPS KYOTO selection #1「武内もも」
会期:2023年7月20日(木)〜9月10日(日)
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
開館時間:18:00〜9:30(翌日朝)
休館日:会期中無休
料金:無料
主催:一般社団法人HAPS

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取り扱い HAPS KYOTO
エディション unique
サイズ 25.0 x 30.0 x 1.0 cm
素材 陶土、釉薬、顔料
商品コード 1100025547
著者 武内もも
配送までの期間 展覧会終了後(9月10日)より2〜3週間程度となります。どうぞご了承下さい。
備考 壁掛け・金具付き・真鍮線を使用
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