大谷一生

Dear Future

2025年9月26日(金)-10月18日(土)

12:00-18:00 日曜・月曜・祝日 休廊

メグミオギタギャラリー

〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-9 デュープレックス銀座タワー8/14 B1

等身大の愛をテーマに、動物の姿を借りて、人間にとって身近な存在を描く大谷一生の個展を開催。作家から未来への希望や提案を託した絵画の大作4点、小作約60点を一挙展示します。

この度メグミオギタギャラリーでは、大谷一生個展 “Dear Future” を開催いたします。大谷は1977年京都に生まれ、和光大学芸術学科にて学びました。以後、等身大の愛をテーマに、動物の姿を借りて、人間にとって身近な存在を描いた作品の発表を続けています。ギャラリーでの個展の他、音楽家へのアートワーク提供、ファッションブランドとのコラボレーション、2020年には青山グランドホテル（東京）の開業に伴い制作された作品が常設展示されるなど、幅広い分野で活躍を見せています。大谷は、アクリル絵具やスプレーなどを用いて絵画を制作します。作家の内的世界を反映した鮮やかで叙情的な画面や、そこに描かれた生き物たちの強烈な視線は、西洋近代美術、とりわけ表現主義の作品を彷彿とさせます。一方で平面的な構成、強弱をつけた線描による対象の躍動感、水墨画を思わせる即興的な筆致など、伝統的な東洋美術の影響も顕著です。大谷はこれらの要素を融合させることで、現代の日本における美術家としての可能性を追求しています。

音楽制作の経験を持つ大谷の絵画は、それぞれの作品=楽曲が自由に展開しながら、展覧会=アルバムが一体となって成立するような原動力を宿しています。また、異なる要素をサンプリングし、全く新しい楽曲を創造するヒップホップのように、大谷自身の多様な価値観に基づいた作品は、鑑賞者に新鮮な感動をもたらします。約5年ぶりの開催となる今回の個展では、作家から未来への希望や提案を託した絵画の大作4点、小作約60点を一挙展示します。壁面を埋め尽くすほどの作品は、時代の転換点で生き方を模索する私たちに寄り添い、誇張も虚飾もない、ありのままの自分でいることの大切さを再認識させてくれることでしょう。