高屋永遠による個展「雨粒は花となり宙に舞うまで」がLURF GALLERYで開催(会期は4月21日まで)。昨年、本会場では個展「It calls: shades of innocence」を開催。「生」のダイナミズムのなかで美しさを感じながらも、同時に畏怖の念を抱く体験を平面作品で構成された鑑賞空間として現前させました。今回は昨年の展示をまた別の視点から感じられる展示となっています。
本展では、高屋は生の現象として桜を描いています。花びら一枚のなかに生命がかたちづくられていった物語を見出すことができると感じた高屋は、同様に私たち人間のそれぞれの物語を紡ぎ出すように表現します。このたび、「OIL by 美術手帖」では会期にあわせ、オンラインでも出展作品をご紹介します。会場に足をお運びいただくとともに、オンラインでも高屋の作品世界を感じてみてください。
《寄り添うこと》(2024)※OIL限定販売
《雨上がりの花》(2024)※OIL限定販売
WHYNOT.TOKYO

WHYNOT.TOKYOは2019年に東京・目黒区昭和通り商店街にオープンしたアートギャラリー/アートスペース。美術家・髙屋永遠が主宰するWHYNOT.TOKYOでは国内外の現代美術の美術作家、キュレーター、研究者らと協働で展示を企画し、多岐にわたり作品を紹介。新たな活動形態に向けて22年4月閉館。 2022年3月より自由で機動性のあるギャラリーとして活動開始。エリアに縛られることなく、様々なアーティストとのコラボレーションによるグループ展・企画展などを主に、企画プロデュースを行う。
Artist Profile
高屋永遠
1992年東京都生まれ。ロンドン大学ゴールドスミスを卒業後、現在は東京を拠点に活動。国内外の土地や植物、化粧原料などから自作した色材を用いて作品を制作する。繊細な色のスペクトラムの探求と豊かな階調が織りなす独自の奥行きは、鑑賞者を日常から切り離された精神の空間へと誘う。2019年より、アーティストや美術分野で活動する個人の交流を目的としたプロジェクトWHYNOTを主宰。継続的に、美術を通した連帯とコミュニティー形成に取り組む。
Information
高屋永遠個展「雨粒は花となり宙に舞うまで」
会期:2025年3月13日~4月21日 |
