増田将大
Masahiro Masuda
1991年静岡県生まれ。2020年東京藝術大学博士後期課程修了。現在は茨城県にあるシェアスタジオ・スタジオ航大を拠点に活動。増田将大の作品は、対象となる何気ない風景を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷り重ねることで、多数の図像と絵具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出す。このカメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、我々の生きているこの時間が、一瞬一瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではと想起させる。主な展示に、「Scattered and Connected」(MARUEIDO JAPAN、東京、2022)、「VOCA 2020」(上野の森美術館、東京、2020)など。パブリックコレクションとして「公益財団法人現代芸術振興財団前澤友作コレクション」に作品が収蔵。