野沢裕
Yutaka Nozawa
野沢裕は1983年静岡県生まれ。2008年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業、11年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。14年にIEDデザイン大学マドリード校にてMFA(写真)を取得した。見慣れた風景に複数の時間・空間・偶然を故意に仕掛けた、写真や映像、インスタレーションを中心に制作している。近作に、鳥が上を過ぎ去る電線の線、アクリル板の線、フォトグラムで生成された影が重なる写真作品《≠鳥 3》(2017)、黄色い布を撮影し、映像に登場する同じ布をスクリーンにして投影する《cloth》(2014)など。些細な驚きをちりばめ、独特の風景をユーモラスに演出し、作品化している。
主な個展に、「≠」(KAYOKOYUKI、東京、2017)、「L」(UTRECHT、東京、2015)、「→■←」(Intercambiador ACART、マドリード、2014)。グループ展に、「“Triunfo y poesía...” International Exhibition of experimental Video」(Galería Santa fe- La Decanatura、コロンビア、2014)、「むすびじゅつ」(静岡県立美術館、2013)などがある。