オランダ出身、パリを拠点に活動するフォトグラファー、ウィンター・ヴァンデンブリンク(Winter Vandenbrink)の作品集。

本書は、2024年刊行の『VANDALS』、同年後半に刊行された『TOBY』に続く、イギリスの出版社「IDEA」から出版される作者の3冊目の作品集である。

判型は33 × 24cm。グラフィックデザイン界のレジェンドであるリンダ・ファン・ドゥールセン(Linda van Deursen)がアートディレクションを手がけた大型本であり、同出版社がこれまでに制作した書籍のなかでも、物理的な造本として最も意欲的な一冊となっている。その複雑さゆえに、あるイタリアの印刷会社からは「不可能だ」と告げられたという。異なる用紙が組み合わされ、断裁されていない折丁が綴じ込まれ、本体は折り畳まれたポスターの内部に接着されている。この発想を生み出し、実際に形にできたのはオランダ人ならではかもしれない。本書の印刷・製本は、オランダ・アメルスフォールトの「Wilco Art Books」が担当した。

本書で作者が見つめるのは、パリ、ヴェネツィア、アムステルダム、ミラノの街を群れをなして行き交う思春期の若者たちである。被写体それぞれを固有の存在として捉えながらも、互いに密接な関係性のなかにある集団として描き出し、彼らを「狼の群れ」として提示している。巻末に収録されたエリオット・ホーワース(Eliot Haworth)によるテキスト「Field Notes」では、狼の行動に関するリサーチが、思春期の若者と動物の双方に重ね合わせて読むことのできる両義的な語り口によって綴られている。

一般的に、冬には毛足の長い大きなコートをまとい、夏になるとその装いは軽やかになる。最も寒い日も暑い日も、彼らは屋外で他者と交わっているときに最も幸福そうだ。髪型は様々である。まっすぐな髪もあれば、束になったもの、立ち上がったもの、短く弾力を感じさせるものもある。肩を越えて流れるほど長い髪も見られる。色は黒、金、茶、赤、橙、銀と多様である。ときには毛先だけを濃い色に染めた、魅力的なツートーンも見受けられる。

エリオット・ホーワース「Field Notes」より

視線、身振り、そして動きのなかから、作者は10代の若者たちの連帯感を捉えている。こうした集団の姿を、広告やエディトリアルの仕事では演出を加えながら撮影してきたが、本書に収められた写真はすべて無作為に生まれたものである。164ページに亘り、演出されていない日常の瞬間が記録されている。

ただ、被写体となる若者たちに自分の存在を見せるべきかどうかについては考えました。最初の頃は、かなり離れた場所から気づかれないように撮影していましたが、次第にそれが少し不誠実に感じられるようになったのです。そこで少しずつ距離を縮めていきました。今では出来事の真ん中に立つか、少なくとも彼らが私に気づき、望めば話しかけられる場所にいることを好んでいます。

プレオーダー *7月下旬入荷予定

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2026

¥ 14,850 (税込)

オランダ出身、パリを拠点に活動するフォトグラファー、ウィンター・ヴァンデンブリンク(Winter Vandenbrink)の作品集。

本書は、2024年刊行の『VANDALS』、同年後半に刊行された『TOBY』に続く、イギリスの出版社「IDEA」から出版される作者の3冊目の作品集である。

判型は33 × 24cm。グラフィックデザイン界のレジェンドであるリンダ・ファン・ドゥールセン(Linda van Deursen)がアートディレクションを手がけた大型本であり、同出版社がこれまでに制作した書籍のなかでも、物理的な造本として最も意欲的な一冊となっている。その複雑さゆえに、あるイタリアの印刷会社からは「不可能だ」と告げられたという。異なる用紙が組み合わされ、断裁されていない折丁が綴じ込まれ、本体は折り畳まれたポスターの内部に接着されている。この発想を生み出し、実際に形にできたのはオランダ人ならではかもしれない。本書の印刷・製本は、オランダ・アメルスフォールトの「Wilco Art Books」が担当した。

本書で作者が見つめるのは、パリ、ヴェネツィア、アムステルダム、ミラノの街を群れをなして行き交う思春期の若者たちである。被写体それぞれを固有の存在として捉えながらも、互いに密接な関係性のなかにある集団として描き出し、彼らを「狼の群れ」として提示している。巻末に収録されたエリオット・ホーワース(Eliot Haworth)によるテキスト「Field Notes」では、狼の行動に関するリサーチが、思春期の若者と動物の双方に重ね合わせて読むことのできる両義的な語り口によって綴られている。

一般的に、冬には毛足の長い大きなコートをまとい、夏になるとその装いは軽やかになる。最も寒い日も暑い日も、彼らは屋外で他者と交わっているときに最も幸福そうだ。髪型は様々である。まっすぐな髪もあれば、束になったもの、立ち上がったもの、短く弾力を感じさせるものもある。肩を越えて流れるほど長い髪も見られる。色は黒、金、茶、赤、橙、銀と多様である。ときには毛先だけを濃い色に染めた、魅力的なツートーンも見受けられる。

エリオット・ホーワース「Field Notes」より

視線、身振り、そして動きのなかから、作者は10代の若者たちの連帯感を捉えている。こうした集団の姿を、広告やエディトリアルの仕事では演出を加えながら撮影してきたが、本書に収められた写真はすべて無作為に生まれたものである。164ページに亘り、演出されていない日常の瞬間が記録されている。

ただ、被写体となる若者たちに自分の存在を見せるべきかどうかについては考えました。最初の頃は、かなり離れた場所から気づかれないように撮影していましたが、次第にそれが少し不誠実に感じられるようになったのです。そこで少しずつ距離を縮めていきました。今では出来事の真ん中に立つか、少なくとも彼らが私に気づき、望めば話しかけられる場所にいることを好んでいます。

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取り扱い twelvebooks
エディション limited edition of 750 copies
サイズ 33.0 x 24.0 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100055818
出版 IDEA
著者 Winter Vandenbrink
配送までの期間 プレオーダー *7月下旬入荷予定
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
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