隠されたものから発見されたものへ：

香港のブルータリズム建築を巡る視覚的な旅

何もないところから始まったブルータリズム建築の現地調査は、3年にわたって建築家・建築学生・写真家・アーティストら20名のチームが携わった。歴史的資料の調査に加え、チームは自ら各地区を巡り、街に隠された名建築を発掘。数多くのブルータリズム建築を実際に訪れ、その本質を捉え記録すると同時に、建築的ディテールを詳細に検証し、空間美学を体感した。

「Unknown Brutalism Architecture in Hong Kong」は、香港建築に関する言説と歴史的なナラティブを再構築しようとする試みである。一方で本書は、これらの構造物を特徴づける精巧な細部を鑑賞し、先駆的な建築家たちの卓越した創意工夫を体験するよう読者を誘う。また、本書は34のブルータリズム建築を巡る調査チームの軌跡を記録したもので、この3年にわたる研究活動の重要な視覚的アーカイブを形成している。

厳選されたドキュメンタリー写真と文章による叙述を通じ、香港のブルータリズム建築の世界へと、共に視覚の旅へ出かけよう。

愛知県で初となる大型アートブックフェアのキックオフ「Aichi Art Book Fair（AABF）2025」内の企画「Distribution Futures」にてAABF運営メンバーによる推薦の元、仕入れが行われその後流通となった。