¥ 17,600 (税込)
ニューヨーク市クイーンズ区、ロングアイランドシティを拠点とするアメリカ人フォトグラファー、ダニエル・シェア(Daniel Shea)の作品集。
本書は、一見難しそうでありながら単純な一つの問いから始まった。それは、「森を撮影するにはどうすればよいか?」というものだった。作者は、森が示唆に富む課題をもたらしていることに気が付いた。写真というものが断片へと我々を執拗に引き寄せていく中で、全体を捉えるという課題、つまり自然の中にいるという没入的な全体性に向き合うということである。作者は、様々な土地を数年にわたって巡り、意図的に制約した方法を用いて撮影を行った。鬱蒼とした森林を望遠レンズで写し、走る車窓越しにのみ都市を捉え、まるで「木を見て森を見ず」という古い格言を逆転させるかのように制作に取り組んだ。こうした制約によって、表象に抵抗するものが前景化する。つまり生態系の複雑さ、社会的な絡み合い、そしてどちらにも影響を与える建築、それらが浮き彫りになるのである。
その結果として本書は、密度が圧倒する環境と、反復・蓄積・フレーミングを通じてゆるやかに現れてくるパターンとの間に生まれる緊張関係を探る一冊へと仕上げられている。アメリカに住む人間の統計的中央値を代表するような女性「ジェシカ(Jessica)」のポートレートを皮切りに本書は始まり、表面、建物、樹木が展開し、最終的に人々の集団へと広がっていく。密集と分散が競い合うことによって形作られる世界で、我々がいかに主題やそこに付き纏う問題を位置付けているか、本作は問いかけている。
作家であるキャサリン・レイシー(Catherine Lacey)が手がけたショートストーリーを収録。
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取り扱い | twelvebooks |
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サイズ | 27.0 x 21.5 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100046623 |
出版 | MACK |
著者 | Daniel Shea |
ISBN | 9781917651295 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
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送料 | ¥770(税込) |
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