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アメリカ人テキスタイルアーティスト、シェイラ・ヒックス(Sheila Hicks)の作品集。2024年10月から2025年2月にかけてドイツ・デュッセルドルフの「クンストハレ・デュッセルドルフ(Kunsthalle Düsseldorf)」と、ボトロップの「ヨゼフ・アルバース美術館(Josef Albers Museum Quadrat Bottrop)」で同時開催した展覧会に伴い刊行された。両施設あわせて総面積約1,700平方メートルもの展示スペースを用い、約70年にわたって生み出されてきた作品がそれぞれの都市で250点以上展開されており、ドイツにおいてこのような大規模な展覧会を作者が開催するのは初となる。

カーペット、レリーフ、彫刻、インスタレーション - 本書は、世界で最も影響力のある現代テキスタイル・アーティストの一人であると言っても過言ではない作者が、1955年から2024年まで制作をしてきた作品を概観できる2つの展覧会を紹介する。

そのユニークな作品は、素材、色彩、空間が互いに影響し合う中で展覧されている。壁面作品、タペストリー、レリーフ、彫刻、インスタレーションには、3次元に展開する可能性が無限に広がっている。「糸を使って何ができるのか?」という問いは、1950年代、アーティストであるヨゼフ・アルバース(Josef Albers)に師事して以来、作者がたゆむことなく探求してきたことである。キャリアを通して、アートとテキスタイル、色彩と構造、作品、空間に対して抱く我々の認識や概念に常に挑戦し、驚きをもたらすような幅広いテクニックを探求してきた。

ヨゼフ・アルバースの故郷であるボトロップの「ヨゼフ・アルバース美術館」は建築的にも評価の高い施設であり、その増築部分にあたる「ギゴン/グイヤー(Gigon / Guyer)」棟の8つの開放的な部屋で展開され、師であるヨゼフ・アルバースの作品と対話するように並べられている。「イェール大学(Yale University)」でヨゼフ・アルバースによって教えを受けていた1950年代、いわゆるクリエイションの形成期である初期に制作された未公開の絵画作品や、この時期のアーカイヴから抜粋した未公開資料を含む、作者の本質を捉えた作品群が全ての時期を網羅した形で紹介される。初期のテキスタイル作品、メキシコ、チリ、モロッコ滞在時の作品、大規模な建築的作品の依頼に伴い制作されたデザイン、近年色彩を多用して作った壁面オブジェ作品、彫刻、インスタレーションも展示された。

もう一つの会場である「クンストハレ・デュッセルドルフ」では、「ヨゼフ・アルバース美術館」に続く形で、近年の制作活動を包括的に紹介する。大判であり、かつ一部サイトスペシフィックな特性を持ったインスタレーションや彫刻を展覧する。展示スペースのブルータリズム建築とは対照的に強烈なパワーを放ち、素材や形態に重きを置いた最新の実験的な特徴を見ることができる。

本書は日独バイリンガルで制作されており、作者にとってドイツ語での刊行物は初となる。図版や展示風景に加え、ギャラリストであるスザンヌ・デミッシュ(Suzanne Demisch)、キュレーターであり美術史家のジュリア・ガリモース(Julia Garimorth)、アーティストであるミシェル・ゴーティエ(Michel Gauthier)、友人でありテキスタイル史研究家であるモニク・レヴィ=ストロース(Monique Lévi-Strauss)、キュレーターであるカーラ・マッカーティ(Cara McCarty)、キュレーターであり評論家のムーナ・メクアール(Mouna Mekouar)など、長年作者を追い続けながら国際的に活躍してきた面々による寄稿文も掲載されている。

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シェイラ・ヒックス

SHEILA HICKS: BOTTROP/DÜSSELDORF 2024/25

2025

¥ 12,100 (税込)

アメリカ人テキスタイルアーティスト、シェイラ・ヒックス(Sheila Hicks)の作品集。2024年10月から2025年2月にかけてドイツ・デュッセルドルフの「クンストハレ・デュッセルドルフ(Kunsthalle Düsseldorf)」と、ボトロップの「ヨゼフ・アルバース美術館(Josef Albers Museum Quadrat Bottrop)」で同時開催した展覧会に伴い刊行された。両施設あわせて総面積約1,700平方メートルもの展示スペースを用い、約70年にわたって生み出されてきた作品がそれぞれの都市で250点以上展開されており、ドイツにおいてこのような大規模な展覧会を作者が開催するのは初となる。

カーペット、レリーフ、彫刻、インスタレーション - 本書は、世界で最も影響力のある現代テキスタイル・アーティストの一人であると言っても過言ではない作者が、1955年から2024年まで制作をしてきた作品を概観できる2つの展覧会を紹介する。

そのユニークな作品は、素材、色彩、空間が互いに影響し合う中で展覧されている。壁面作品、タペストリー、レリーフ、彫刻、インスタレーションには、3次元に展開する可能性が無限に広がっている。「糸を使って何ができるのか?」という問いは、1950年代、アーティストであるヨゼフ・アルバース(Josef Albers)に師事して以来、作者がたゆむことなく探求してきたことである。キャリアを通して、アートとテキスタイル、色彩と構造、作品、空間に対して抱く我々の認識や概念に常に挑戦し、驚きをもたらすような幅広いテクニックを探求してきた。

ヨゼフ・アルバースの故郷であるボトロップの「ヨゼフ・アルバース美術館」は建築的にも評価の高い施設であり、その増築部分にあたる「ギゴン/グイヤー(Gigon / Guyer)」棟の8つの開放的な部屋で展開され、師であるヨゼフ・アルバースの作品と対話するように並べられている。「イェール大学(Yale University)」でヨゼフ・アルバースによって教えを受けていた1950年代、いわゆるクリエイションの形成期である初期に制作された未公開の絵画作品や、この時期のアーカイヴから抜粋した未公開資料を含む、作者の本質を捉えた作品群が全ての時期を網羅した形で紹介される。初期のテキスタイル作品、メキシコ、チリ、モロッコ滞在時の作品、大規模な建築的作品の依頼に伴い制作されたデザイン、近年色彩を多用して作った壁面オブジェ作品、彫刻、インスタレーションも展示された。

もう一つの会場である「クンストハレ・デュッセルドルフ」では、「ヨゼフ・アルバース美術館」に続く形で、近年の制作活動を包括的に紹介する。大判であり、かつ一部サイトスペシフィックな特性を持ったインスタレーションや彫刻を展覧する。展示スペースのブルータリズム建築とは対照的に強烈なパワーを放ち、素材や形態に重きを置いた最新の実験的な特徴を見ることができる。

本書は日独バイリンガルで制作されており、作者にとってドイツ語での刊行物は初となる。図版や展示風景に加え、ギャラリストであるスザンヌ・デミッシュ(Suzanne Demisch)、キュレーターであり美術史家のジュリア・ガリモース(Julia Garimorth)、アーティストであるミシェル・ゴーティエ(Michel Gauthier)、友人でありテキスタイル史研究家であるモニク・レヴィ=ストロース(Monique Lévi-Strauss)、キュレーターであるカーラ・マッカーティ(Cara McCarty)、キュレーターであり評論家のムーナ・メクアール(Mouna Mekouar)など、長年作者を追い続けながら国際的に活躍してきた面々による寄稿文も掲載されている。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 30.0 x 23.5 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100045403
出版 WALTHER KÖNIG
著者 Sheila Hicks
ISBN 9783753308173
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件

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