陶芸界の革命児・西田潤が最期に放った《絶》シリーズ。初版刊行から12年の歳月を経て待望の復刊。1300度の高温で三日三晩焼成させたのち、溶解した物質のエネルギーを一気に解放させるという、自然との命がけの格闘により未知の領域を拓いた西田潤をダイナミックに紹介する作品集。第2版では、作品収蔵データが更新された他、ボストン美術館に作られたコレクションルームでの展示風景を追加収録。

西田潤 作品集「絶」  Jun Nishida Art Works ZETSU

第2版：2018年6月（初版：2006年4月）  Second edition: June 2018 (First edition: April 2006)

72 pages｜Hardcover｜JP・EN｜「陶芸家 西田潤 誕生」DVD included (22 min.)

テキスト：外舘和子、川崎千足｜アートディレクション・写真：豊永政史｜デザイン・映像：鈴木大輔

企画・編集：西田潤作品集出版委員会｜制作協力：京都精華大学、アートコートギャラリー

発行元：青幻舎

Text: Kazuko Todate, Chitaru Kawasaki｜Art direction & Photography: Seiji Toyonaga｜Design & Movie : Daisuke Suzuki｜Project conception : Jun Nishida ZETSU publication comittee｜Cooperated by Kyoto Seika University, ARTCOURT Gallery｜Published by Seigensha Art Publishing, Inc.

▪️ Artist CV

西田潤  Jun Nishida

http://www.artcourtgallery.com/artists/nishida/

京都精華大学美術学部で陶芸を学ぶ。インドネシアの「斜めロクロ」の技法支援活動など現地と深く交流し、グローバルな視点による、宗教、芸術、人生観により、陶芸ジャンルの革命児として呼び声高く、国内外の展覧会で活躍するなか、27歳で逝去。第38回朝日陶芸展〈奨励賞〉(2000年)、第1回大韓民国世界陶磁ビエンナーレ〈銅賞〉(2001年)、第6回国際陶磁器展美濃〈グランプリ〉(2002年)、ファエンツァ国際現代陶芸コンクール〈グランプリ〉(2003年) 等、国内外の主要な賞を総嘗めにしながら、2005年、27歳で急逝した西田潤。その代表作である「絶」シリーズは、世界の人々の記憶に強烈な印象を刻み込んだ。