OIL by 美術手帖ギャラリーで開催のカワイハルナ個展「状態の共存」(2024/5/24〜5/20)出品作品。

 

▢アーティスト・ステートメント

次の瞬間には崩れるかもしれない

あるいはそのまま保ち続けるかもしれない

そのような構成物を描きました。

カワイハルナ

 

カワイハルナは、幾何形体を組み合わせた構成物を描き、現実の現象を観察するなかから取り出した要素を絵で再編集し、表現するアーティストです。昔から椅子の脚の付け方や三本脚の安定性など、モノやその構成に関心を持っていたというカワイは、学生時代には建築・設計を専攻。その後アーティストとして活動を開始しました。

カワイの作品は、物体と物体がどのように形を保っているのか、その構造に対する彼女の興味が色濃く反映されています。

また、一見するとデジタルによる印刷物を想起させる精緻な画面は、キャンバスや紙、または透明フィルムなどを支持体に、手描きで描かれています。さらに、架空のモチーフを緊張感のあるバランスで描き出す彼女の作品は、本や雑誌の挿絵にも多数起用されてきました。それは、現実と空想の間に立つ独特の視点を持ち、本のテーマに対して読者の想像を拡張する一助となっているからなのかもしれません。

本展では、「状態の共存」と題し、揺れ動く存在そのものをそのまま描くことに焦点を当てます。カワイは以前に、量子力学の「重ね合わせの原理」というテーマに取り組んでいました。これは、モチーフがAかBか断定できず、人が観察した瞬間に確定するという概念です。シュレディンガーの猫のように、観察によって初めて決まる状態を描き出すことに挑戦していました。

今回の新作ではこのテーマに対し、揺れる/止まる、自立する/倒れるなど、相反する様相のどちらでもありうるモチーフが、同時に絵として成立する状態を表現し、どちらとも言えない状態の美しさを捉えます。一つの絵の中でモチーフがAになるかBになるか、その境界線上で揺れ動く様子を描き出し、見る人に次の瞬間を想像させます。

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カワイハルナ

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2024

¥ 231,000 (税込)

OIL by 美術手帖ギャラリーで開催のカワイハルナ個展「状態の共存」(2024/5/24〜5/20)出品作品。

 

▢アーティスト・ステートメント

次の瞬間には崩れるかもしれない

あるいはそのまま保ち続けるかもしれない

そのような構成物を描きました。

カワイハルナ

 

カワイハルナは、幾何形体を組み合わせた構成物を描き、現実の現象を観察するなかから取り出した要素を絵で再編集し、表現するアーティストです。昔から椅子の脚の付け方や三本脚の安定性など、モノやその構成に関心を持っていたというカワイは、学生時代には建築・設計を専攻。その後アーティストとして活動を開始しました。

カワイの作品は、物体と物体がどのように形を保っているのか、その構造に対する彼女の興味が色濃く反映されています。

また、一見するとデジタルによる印刷物を想起させる精緻な画面は、キャンバスや紙、または透明フィルムなどを支持体に、手描きで描かれています。さらに、架空のモチーフを緊張感のあるバランスで描き出す彼女の作品は、本や雑誌の挿絵にも多数起用されてきました。それは、現実と空想の間に立つ独特の視点を持ち、本のテーマに対して読者の想像を拡張する一助となっているからなのかもしれません。

本展では、「状態の共存」と題し、揺れ動く存在そのものをそのまま描くことに焦点を当てます。カワイは以前に、量子力学の「重ね合わせの原理」というテーマに取り組んでいました。これは、モチーフがAかBか断定できず、人が観察した瞬間に確定するという概念です。シュレディンガーの猫のように、観察によって初めて決まる状態を描き出すことに挑戦していました。

今回の新作ではこのテーマに対し、揺れる/止まる、自立する/倒れるなど、相反する様相のどちらでもありうるモチーフが、同時に絵として成立する状態を表現し、どちらとも言えない状態の美しさを捉えます。一つの絵の中でモチーフがAになるかBになるか、その境界線上で揺れ動く様子を描き出し、見る人に次の瞬間を想像させます。

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取り扱い OIL by 美術手帖 ARTWORKS
サイズ 44.5 x 60.6 x cm
素材 紙にアクリルガッシュ、額装
商品コード 1100034306
配送までの期間 会期終了後6月20日以降に発送。
備考 こちらの作品は店頭でも取り扱いしているため、同時に購入された場合は、決済の有無に関わらず店頭販売を優先し自動キャンセルとさせていただきます。恐れ入りますがあらかじめご了承ください。
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