the debris garden 3

the debris garden 3

p120号( 194.0 x 112.0 cm ) 2枚組

保坂毅はオブジェのような立体的な支持体に、ストライプ・チェックあるいは単一の色面などを描いた作品を発表してきました。今回の個展「ケのbiの図」で、保坂は今までの試みを1枚の「絵画」という2次元に還元・統合しようとしています。それは昨年彼が観た「マチス展」や「ホックニー展」から大きな影響を受けてのことです。「the debris garden」の遠近法的に施されたシルバーのラインは、1枚の絵画に仮想空間を生み出し、カラフルな色面は絵画的情緒を排する為に均一に彩色され、そのアウトラインにのみ空間との関係性を示しながら構成されています。シンプルでカラフルな絵ですが、よく見れば複層した空間と、それに付随した色面の方向・位置の存在感が複雑に絡み合って存在していることがご理解いただけると思います。また福島出身の保坂は、作品タイトルに「デブリ」と銘打つ事で細やかな仕掛けも施しています。蓄光顔料を使用しておりますのでこの作品は暗闇で少し、ほんの少し光るのです。今回蓄光顔料を使用しているのは、かつて軍用腕時計の文字盤には夜光塗料としてラジウムという放射性物質が使用されており、その作業には危険性を知らされることも無いまま女性工場労働者が従事させられていた事をベースとしています。そのことも含め様々なことを視野に入れながら今回の作品達は制作されています。

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保坂毅

the debris garden 3

2024 - 2024

¥ 1,386,000 (税込)

p120号( 194.0 x 112.0 cm ) 2枚組

保坂毅はオブジェのような立体的な支持体に、ストライプ・チェックあるいは単一の色面などを描いた作品を発表してきました。今回の個展「ケのbiの図」で、保坂は今までの試みを1枚の「絵画」という2次元に還元・統合しようとしています。それは昨年彼が観た「マチス展」や「ホックニー展」から大きな影響を受けてのことです。「the debris garden」の遠近法的に施されたシルバーのラインは、1枚の絵画に仮想空間を生み出し、カラフルな色面は絵画的情緒を排する為に均一に彩色され、そのアウトラインにのみ空間との関係性を示しながら構成されています。シンプルでカラフルな絵ですが、よく見れば複層した空間と、それに付随した色面の方向・位置の存在感が複雑に絡み合って存在していることがご理解いただけると思います。また福島出身の保坂は、作品タイトルに「デブリ」と銘打つ事で細やかな仕掛けも施しています。蓄光顔料を使用しておりますのでこの作品は暗闇で少し、ほんの少し光るのです。今回蓄光顔料を使用しているのは、かつて軍用腕時計の文字盤には夜光塗料としてラジウムという放射性物質が使用されており、その作業には危険性を知らされることも無いまま女性工場労働者が従事させられていた事をベースとしています。そのことも含め様々なことを視野に入れながら今回の作品達は制作されています。

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取り扱い GALLERY ZERO
サイズ 194.0 x 224.0 x cm
素材 アクリル、蓄光顔料、キャンバス
商品コード 1100034684
配送までの期間 展覧会終了後1ヶ月以内に発送させて頂きます
備考 ※本作品は店頭併売品につき、品切れの場合にはご注文をキャンセルさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
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