Seeing Again

異なる視点で物事を見るということは、人間関係はもちろん、時には国際的な規模の対立にまでつながることがありますが、ジュリー・ウルフの「Seeing Again」シリーズは、他者の視点を通して物事を見る機会を示唆しています。ウルフによって撮影されたさまざまな人の眼は、独自の物語、視点、個性を語りながら、見ることと反応することという単純な行為で結びついています。それぞれの目は一つ一つ違いますが、それらの本質的な類似性に着目した時、さまざまな目は一つの大きな形として見えてきます。「Seeing Again」、世界規模の紛争が絶えない現代社会で共有される感覚や体験を、視覚化することを私たちに促します。

※画像2枚目以降はhpgrp GALLERY TOKYOでの展示風景。ギャラリーにて現品をご覧いただくことも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。同シリーズの未掲載作品もご覧いただけます。

Julie Wolfe　(ジュリー・ウルフ）

ワシントンD.C.とニューヨークを拠点に活動し、色彩と形態、潜在意識と知覚の自由連想による表現で知られる。水彩と光を使った版画、絵画、インスタレーションを制作。彼女のアーティスト・ブックはナショナル・ギャラリー・オブ・アート・ライブラリー（ワシントンD.C.）、ニューヨーク公共図書館（ニューヨーク）、ナショナル・ミュージアム・オブ・ウーマン・イン・ザ・アーツ（ワシントンD.C.）、アメリカン大学ミュージアム（ワシントンD.C.）、マイクロソフト、メタに所蔵されている。