【展覧会情報】
HIRAKU Project Vol.15「大西康明 境の石」
2023.12.16 - 2024.5.19
@ ポーラ美術館1F アトリウム ギャラリー（神奈川）

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河原にたどり着いた「石」を一つ一つ銅箔で型取り、無重力空間に浮かぶ惑星を想起させる球体のフェンスに配置した小作品。

地球内部のマグマが表出して冷え固まり、長い年月をかけて風雨に晒され川の流れに乗り、丸みのある形へと変化してきた「石」は、時間の堆積を象徴する。その「石」の一部を、直に型取りした銅箔の表と裏の両面が見えるように配置することで、自然と人間との境界にある形を提示する。

本作に用いられている銅箔は、主に電子部品の内部に使われ、従来は目に触れない素材である。さらに銅箔は防錆処理を施さない状態で、金属がオレンジ色から紫色へと変化していく現象も作品の要素として取り入れている。

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▪️ Artwork
境の石 - C2 / Stone on boundary - C2
*協力：福田金属箔粉工業株式会社 / Cooperation: Fukuda Metal Foil & Powder Co., Ltd.

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▪️ Artist

大西康明   Yasuaki Onishi

ポジとネガの関係性や、余白や空洞、体積、境界などをテーマに、目に見えない空洞や物質の余白を視覚化する彫刻家。ポリエチレンシートや接着剤などの形を留めにくく繊細な素材を用いたシリーズや、銅箔で河原の石を型取り地球の記憶や時間へとアプローチするシリーズなど、いずれも制作行為の重なりによって有機的な造形美を生み出し、大規模なインスタレーションを展開している。「世界制作の方法」国立国際美術館、「想像しなおし」福岡市美術館、「水と土の芸術祭」新潟市に参加。国内外で展覧会、レジデンス、受賞多数。