「iron oxide painting」は適切な粒度に砕いた酸化鉄をメディウムに添加した独自の画材を用い、レリーフ調にモチーフを描き出した絵画作品である。鉄そのものと見間違えるような赤錆の質感や画面の重厚感は、鑑賞者の視覚的認識を混濁させると同時に「絵画と物質」という普遍的なテーマを強く意識させる。

今シリーズは主に肖像(ポートレート)をモチーフに展開されている。描かれる対象は、海外の各自治体管轄のもと、インターネット上に公開されているマグショットと呼ばれる犯罪者が逮捕後に撮影される写真のアーカイブサイトから選定。対象となる人物に匿名性を持たせるため、大小様々なドットに置き換えて描く事で、肖像画というフォーマットを踏襲しつつも、より抽象度の高い絵画作品へと昇華させている。

「私の作品には犯罪に対しては礼讃や悪罵と言った意思は毛頭無い。あくまで世の中に潜在する一つの境界として捉えている。」と加藤は言う。鑑賞者が作品と対峙することで、その境界を強く意識させ、思考を促すインターフェース(境界面)といえよう。

MORE

加藤智大

iron-oxide painting "R.P./T****57"

2019

¥ ASK

「iron oxide painting」は適切な粒度に砕いた酸化鉄をメディウムに添加した独自の画材を用い、レリーフ調にモチーフを描き出した絵画作品である。鉄そのものと見間違えるような赤錆の質感や画面の重厚感は、鑑賞者の視覚的認識を混濁させると同時に「絵画と物質」という普遍的なテーマを強く意識させる。

今シリーズは主に肖像(ポートレート)をモチーフに展開されている。描かれる対象は、海外の各自治体管轄のもと、インターネット上に公開されているマグショットと呼ばれる犯罪者が逮捕後に撮影される写真のアーカイブサイトから選定。対象となる人物に匿名性を持たせるため、大小様々なドットに置き換えて描く事で、肖像画というフォーマットを踏襲しつつも、より抽象度の高い絵画作品へと昇華させている。

「私の作品には犯罪に対しては礼讃や悪罵と言った意思は毛頭無い。あくまで世の中に潜在する一つの境界として捉えている。」と加藤は言う。鑑賞者が作品と対峙することで、その境界を強く意識させ、思考を促すインターフェース(境界面)といえよう。

MORE

取り扱い TEZUKAYAMA GALLERY
サイズ 60.6 x 50.0 x 3.0 cm
素材 iron-oxide, graphite, acrylic, paper, canvas
商品コード 1100007777
配送までの期間 発送日時に関しては、購入者の方に別途ご連絡差し上げます。
カテゴリー