2024年7月にLOWWで開催された展覧会「SILVERY WATER AND STARRY EARTH - Sara D’Uva
"銀色の水と星の大地"」からの作品。

[Statement]

そのタイトルは、アラビアの古代の錬金術の書物に由来する。

錬金術師は自然のメカニズムを実験室で活用することを目指しているからだ、この詩的な文章は、錬金術と自然研究の重要な概念である、相反するものの最終的な結合、上と下の対応、アストラル面の作用を反映する地上の事柄を想起させる。この対応の法則は、植物や鉱物から薬草を調合するスパギリックの実践中に撮影された写真やビデオの美学において、このプロジェクトに翻訳されている。

「スパギリア」とは、錬金術から直接派生した古代の学問で、植物、動物、鉱物の3つの基本原理を分離することからなる： 塩、硫黄、水銀という3つの基本原理を分離することで、この3つの原理を別々に浄化し、純粋で腐敗しない新たな存在としてまとめ上げるのである。

このプロジェクトの画像はすべて、この古代の慣習の研究中に実験室で撮影されたもので、空、惑星の表面、氷、雲...といった大宇宙のイメージと混同しやすい。ミネラル塩の結晶化が野菜そのものの構造に対応し、物質の分離と再統合の秘密の美（solve et coagula）が記録され、この「下」の美が「上」の美学とどのように混同されるのか。

このプロジェクトと継続的な研究は、自然界への畏敬の念と、ひとつの元素が宇宙全体を保持し、表現しているかもしれないという信念から生まれた。自然の秘密のメカニズムを映し出し、その不思議な美しさを目に焼き付ける。

サラ・ドゥーヴァ

イタリアのビジュアルアーティスト、写真家、アートディレクター。彼女の作品は、神秘的な特徴を持つ写真と映画のイメージの両方を包含している。彼女の美的探求は、主にアナログ／有機的な基盤に基づいており、自然の観察からインスピレーションを得ている。彼女の芸術的なまなざしは、極端な混乱劇を引き起こす重要な役割を果たしている。サラ・ドゥーヴァのイメージは、ミクロとマクロ、見えるものと見えないもの、外観と本質の間を行き来し、しばしば有機的なものと現実の境界線を曖昧にし、奇妙なファンタジーへと昇華させる。彼女の作品は国内外の数多くのグループ展で紹介され、2017年にはローマで「The Unseen」と題した初の個展が開催され、アマゾンの熱帯雨林の「マエストロ」植物との深い体験から生まれた写真と映像作品が展示された。ヴィジュアル・アーティストとして、彼女は作品とサウンドを密接に融合させ、リー・ラナルド、マッツ・グスタフソン、MMMD（モハマド）、ズー、ジム・ジャームッシュなどのミュージシャンとコラボレーションしている。2016年からはKML財団のアーティスト集団に参加し、フランス人ピアニストのカティアとマリエル・ラベックとコラボレーションしている。近年はアルケミカル・アートの哲学、スパジック・ラボラトリーの実践に取り組んでいる。

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