いまこそ「心に花を」。近藤亜樹が伝える想い。|個展連動企画

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、六本木のギャラリースペースを休廊しているシュウゴアーツが、4月25日(土)より、初のオンライン展覧会を開催。近藤亜樹の新作24点を画廊に展示してオンラインで発表しています。連動企画として、本展開催期間の4月25日〜5月30日まで「OIL by 美術手帖」でも近藤の作品を販売いたします。

近藤亜樹「心に花を」

 近藤亜樹は1987年北海道生まれ。2012年東北芸術工科大学大学院実験芸術学科修了。出会った人々や物、場所の記憶や感動を原動力に絵画を制作。映画制作やミュージシャンとのライブペイント、ホテルの客室での壁画制作など、形式にとらわれない作品発表やパフォーマンスでも知られています。2015年には、東日本大震災で経験した悲しみを、14,000枚以上の絵と実写による映画「HIKARI」を通して希望へと転じました。

 本展覧会は、シュウゴアーツ初めての試みとして、オンラインにて開催中。いかなるときも絵筆を持ち、アーティストとして、個人として様々な出来事を乗り越えながら現実に立ち向かい続ける近藤が、未曾有の事態に直面する私たちに向けて届ける作品をぜひご覧ください。

近藤亜樹ありがとうの花 2020 41×31.8cm

シュウゴアーツオンラインショー

(5月2日(土)〜6日(水)の期間には、映画「HIKARI」も特別配信予定。)

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作家ステートメントより

 人間が生まれてから色々な歴史があるように、さまざまな争いや飢饉が文化や医学を変 え、さらに科学が発達し日常がどんどん変わってきたように、まさに今生きているこの瞬 間もまた世界の常識は大きく変わろうとしています。

 それでも明けない夜はないように、朝はいつでもやってきて、季節も変わり草花が芽吹き 春がやってきました。世界中の人々が生きるか死ぬかで揺れている最中でも変わらないものがある。まるで厳しい冬の乗り越え方を教えられているようです。

 人間は遥か昔から心の中にアートがあり、心を潤す音楽があり、心に花がありました。そのおかげで人々の心は豊かになり、人を助けたり思いやる余裕が生まれます。人の心を豊 かにするものは、医学や科学の力のように目に見えるかたちで人の命を助けたりはできな いかもしれません。けれども今日のように目に見えない不安と恐怖に怯え、生きるか死ぬ かその二つの選択肢だけでは、人間はおかしくなってしまうでしょう。

 今、心の栄養を沢山取ることは、今を生きて未来を作るためにとても大切なことだと、私は絵を描きながらそう思います。 今こそ想像力を育て、心に花を咲かせてください。

 世界中の人々が健康で、一日も早く笑顔でハグができる日が来ますように。

近藤亜樹 2020 年4 月

 

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編集部

Information

近藤亜樹「心に花を」

会期:4月25日(土)〜5月30日(土)
会場:シュウゴアーツ オンラインショー