松延総司が手がける、壁紙としてのコンセプチュアルアート｜「OIL by 美術手帖」限定取り扱い

アーティスト・松延総司が生み出す、オリジナルデザインの壁紙を受注生産にて販売開始。斜線の筆致をプリントした壁紙シリーズを展開します。

松延がたどりついた、新しい表現

　日常で目にする「もの」にわずかなアプローチを加え、新たな認識や視点を提示するアーティスト・松延総司は、立体やインスタレーションのほか、ドローイングやデジタルメディアなども取り入れ活動してきました。近年では、フリーハンドで瞬間的に描いた乱雑な線を三次元的に書き換える作品《Knit the Knot》をきっかけに、より抽象的で概念的なモチーフである「線」や「影」に焦点を当てて制作を行っています。

　そんな松延が今回新たに手がけたのは、何かを塗りつぶすとき、もしくは掻き取るときの動作の痕跡をプリントした壁紙シリーズ。手書きの描線をスキャニングし、コンピューター上で組み合わせ、シームレスなパターンになるように設計されたドローイングの集合体となっている。