ピーター・マクドナルドは、空港、ビーチ、美術館、街角のショップ、ジムなど現代の生活における様々な場面を描いてきたアーティストです。アクリルガッシュの意外性ある色の組み合わせで表現した、頭の大きな人物たちがユーモラスに日常を徘徊する作品で知られています。
本展は、2022年から24年のあいだに描かれた、15点の小さなキャンバス作品、12点のドローイング、そして新作となる5点のリトグラフを展示。会期にあわせ、「OIL by 美術手帖」でも出展作を販売いたします。また、会場では、友人であるロンドン在住のガラス作家、ヨッヘン・ホルツのカクテル・グラスやピッチャーも展示されます。
リトグラフは、バルセロナの歴史ある工房「ポリグラファ・オブラ・グラフィカ」で制作されたものです。《Together》《House Party》《New Friend》といったタイトルは、コロナ禍を経て、集い、会話し、楽しむことがやっとできるようになった「いま」を感じさせます。「すべての作品は人生への讃歌」だと言う、ピーター・マクドナルド。カラフルで既知に富んだ色とかたち、日々の喜びを彩る細やかなディティールをオンラインでもご堪能ください。
《Private View》(2024)
《Introductions》(2024)
《Party》(2024)
《Cocktails》(2024)
《Meeting》(2024)
GALLERY SIDE 2
GALLERY SIDE 2は1997年に設立、2018年に西麻布に移転。国内外の、ムラタ有子、田附勝、ピーター・マクドナルド、占部史人、ミケランジェロ・コンサーニ、花澤武夫、三井淑香、佐藤姿子の作品を展示。オーナー・島田淳子が90年代にニューヨークで出会い、初個展から現在もともに活動するリクリット・ティラヴァニ、ウドムサック・クリサナミスが挑戦してきた美術(アート)と日常(ポップカルチャー)、個(プライベート)と公(パブリック)といった境界線を押し広げ、美術史を考察しながら、いまを切り開く試みに重きをおいて取り上げている。
Artist Profile
ピーター・マクドナルド
1973年東京都生まれ。ロンドン在住。2000年ロイヤル・アカデミー・スクールズ・ロンドン修士課程絵画科卒業。主な個展に、「This, that and the other」(ディオ・ホリア、ギリシャ、2018)、「言語のマッシュルーム」(ケイト・マッガリー画廊、ロンドン、2017)、グループ展に、「15」(ケイト・マッガリー画廊、 ロンドン、2017)、「六本木アートナイト」(森美術館、東京、2016)など。John Moores絵画賞(2008)受賞。
Information
ピーター・マクドナルド個展「Cocktails」
会期:2024年9月5日~10月12日 |