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夢工房 -YUMEKOUBOU GALLERY-より、「うるしVOICE」出展作家8名の出品作をご紹介

「第88回京都アンティークフェア」夢工房-YUMEKOUBOU GALLERY-ブース展示風景より

 夢工房 -YUMEKOUBOU GALLERY-は、3月22日より開催される「第88回京都アンティークフェア」に出展。今回は、京都市立芸術大学漆工専攻で漆芸・木工を学び、卒業、修了後もつねに自己の表現を追い求めて漆芸・木工に励んできたメンバーと准教授の笹井史恵氏によるグループ展を開催します。

 「うるし VOICE」という展覧会タイトルには、漆芸・木工作品を通じて「漆の声=漆の良さを知る、見つける、楽しむ」という意味が込められています。それぞれの作家の作品から、新しい表現や可能性、創意工夫を見つけられることでしょう。 オンラインでは、会期にあわせ、出展作家8名の出品作をご紹介。会場に足を運ぶとともに、オンラインでもぜひお楽しみください。

 

 

「うるしVOICE」出展作品

作品画像をタップすると、作品ページに移動します。
※OIL by 美術手帖に掲載する作品はすべて、展覧会会場と併売になります。
展覧会会場で先に売約となる場合がございますが、予めご了承ください。

 

内海紗英子
1994年大阪府生まれ。2018年京都市立芸術大学大学院漆工細目修了。核となるテーマをより美しく注目させるための装置として、漆芸における加飾表現(装飾領域)を用い、「めぐみ」をキーワードに制作を行う。「めぐみ」とは「人に祝福を与えられる要素」であるととらえ、抽象的な要素を視覚的にわかりやすくすることでその輝きを際立たせることを目指している。主な個展に「イースターの足音」(聖路加第一画廊、東京、2023)、「グローリア」(ギャラリー南蛮、大阪、2021)、「光あれ」(ギャラリー南蛮、大阪、2017)など。「第57回神奈川県美術展」工芸部門奨励賞受賞。


《祝福のたまご「橙」》(2023)

 

北浦雄大
1994年奈良県生まれ。2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程漆工専攻修了。主な展覧会に「京芸 transmit program 2021」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)、「3331ART FAIR 2021」(3331 Arts Chiyoda、東京)、「創工会 新進作家五人展」(京都文化博物館、2021)など。「第31回日工会展」奨励賞(2022)、「京都市立芸術大学卒業作品展」大学院市長賞(2020)、「池袋アートギャザリング」IAG 奨励賞(2018)などを受賞。


《異世界雲中菩薩_ストレージ∞袋》(2023)

 


黒木紗世
1989年京都府生まれ。2013年京都市立芸術大学漆工科髹漆専攻卒業。16年金沢卯辰山工芸工房漆芸技術研修者修了。主な個展に「花の記憶」(新宿伊勢丹、東京、2017)、グループ展に「食卓の小さな素敵」(Abundante、兵庫、2021)、「うるしの三様」(atelier&gallery creava、石川、2018)、「漆の現在 2018」(日本橋三越本店、東京)など。「第69回金沢市工芸展」奨励賞(2022)、「金沢卯辰山工芸工房研修者作品展」工房賞(2022)などを受賞。


《花蕾》(2024)

 



笹井史恵
1973年大阪府生まれ。1998年京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了。京都市立芸術大学准教授。2003~05年ポーラ美術振興財団・ユニオン造形文化財団、在外研修生としてタイに滞在。主な受賞歴に、第35回京都美術文化賞(2022)、第25回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞(2015)、第33回京都府文化賞奨励賞(2015)など。


《かさね》(2015)

 



藤田和
1994年生まれ。2018年京都市立芸術大学美術学部工芸科卒業。19年京都市産業技術研究所伝統産業技術後継者育成研修漆工応用コース修了。22年金沢卯辰山工芸工房 漆芸工房修了。漆とガラスの関係性を模索するなかで、磨りガラスの表面に漆を塗るとその部分が透明に透けることを発見し、その現象を利用し、磨りガラスの胎に漆絵や蒔絵をほどこし重曹的な加飾表現を行う。「第二回 日本和文化グランプリ」準グランプリ(2022)、「国際漆展・石川 2023」金賞などを受賞。


《たゆたう 24-Ⅰ》(2024)

 



矢野洋輔
1989年京都府生まれ。2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻漆工修了。絵を描くように、木で何ができるかを探りながら木彫を通して、ひとつの光景を制作する。主な個展に「木登りピープル」(ギャラリーモーニング、京都、2023)、「寝ている木 踊っている木」(板室温泉大黒屋、栃木、2019)、グループ展に「やんばるアートフェスティバル 2022-2023」(大宜味村立旧塩屋小学校、沖縄、2023)、「根の力 -THE POWER OF ORIGIN-」(大阪日本民芸館、2021)、「西太志 + 矢野洋輔展『居心地の良さの棘』」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2017)など。


《柿老人》(2020)

 



畑景子
アメリカ、ボストン生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻漆工領域修了。空、雲、海、星夜など自然情景をモチーフとし、変わり塗りや螺鈿を用いた漆技法で制作している。主な展覧会に、「枚方の美術家展 vol.2」(ひらしん美術ギャラリー、大阪、2023)、「アートスプラウト vol.1 畑景子展~漆に宿した静なる力」(ギャラリーエプロン、大阪、2018)など。「京都市立芸術大学制作展」同窓会賞(2012)、「第二回 神々への捧げもの」優秀作品賞(2010)などを受賞。


《流》(2012)

 



佐藤由輝
1994年大阪府生まれ。2019年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻漆工修了。日常でふれた情景、何かをゆっくりと待つ時間、緊張をほぐすような空気を込めた作品を制作している。自然物・古物を素材に用い、漆の透明な艶を塗り重ねることで奥行きの表現を試みている。主な展覧会に、「ふきよせ-陶と木と漆のあるくらし-」(なかの邸、京都、2022)、「川で交わるつながる繕う」(高瀬川・四季AIR、京都、2021)、「栗と空」(Sandwich&Coffee Eins、京都、2021)、「ふきよせ」(Café & Barアミ― 、京都、2020)など。


《風の吹きまわし》(2024)

 

 

 

 

 

夢工房 -YUMEKOUBOU GALLERY-

京都祇園・新門前通りの白川のほとりの静かな場所にあり、入口には所属作家である四代田辺竹雲斎によって制作された竹のインスタレーションをくぐった先にある築150年以上の歴史がある京都を感じさせる建物が店舗。古美術の優品と現代作家の作品をともに展示するなど、新たな価値の創造、発信をしている。

 

 

編集部

Information

「うるしVOICE」
(「第88回京都アンティークフェア」夢工房-YUMEKOUBOU GALLERY-ブース)

 

会期:2024年3月22日~24日
会場:京都パルスプラザ(京都府総合見本市会館)大展示場
住所:京都市伏見区竹田鳥羽殿町5
開館時間:10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
料金:無料
お問い合わせ:077-522-2307
※会期中は075-621-6873

EVENT

京都アンティークフェア

春、初夏、秋と年3回開催される「京都アンティークフェア」。以前は「京都大骨董祭」として親しまれ、20年以上の歴史があります。 骨董・古美術をはじめ家具や絵画、アジア雑貨、西洋アンティークなど多種多様に全国各地から300店舗以上出店するイベント。