プロジェクトベースの活動を通して新しいアートとの出会いを広げているWHYNOT.TOKYO。このたび、「奥能登国際芸術祭2023」の開催地となった石川県珠洲市の工芸「珠洲焼」(*1)の若手作家とのコラボレーションプロジェクトを始動します。次世代の担い手育成が課題となる「珠洲焼」の魅力を伝えるべく、平面作品や立体作品を制作する若手作家とともに、「珠洲焼」を手がける若手作家の作品を紹介していきます。
「OIL by 美術手帖」では本企画に連動し、珠洲焼若手作家3名の作品10点と、本企画に賛同した7名の作家の作品32点を、12月19日からオンライン先行・限定販売いたします。また、10名の作家は12月21日から開催される「Spiral Xmas Market 2023」にも出展(※オンライン出品作は展示作品とは異なります)。ぜひ会場とオンラインともにお楽しみください。
*──「珠洲焼」は、平安時代末から室町時代後期にかけて能登半島の先一帯(現珠洲市および旧内浦町)で生産された、中世日本を代表する焼き物のひとつ。室町時代後期に忽然と姿を消し「幻の古陶」と言われた陶器は、40年ほど前から研究者と地元の人々の手によって、500年の時を経て再興されました。鉄分を多く含む珠洲の土を使って成形し、高温で焼き締め、素地まで炭化させる独自の技法が生み出す灰黒色の艶は、華道、茶道、食などの様々な分野で注目されています。
折坂理恵《珠洲焼締水指「懐古」》(2023)
中島大河《珠洲焼「水筒」》(2023)
林春香《花》(2022)
上田智之《バナナ》(2019)
大沼寛明《黄色の中の小さなものたち》(2023)
郷祥《KAZE Ⅰ》(2023)
高屋永遠《霧と月光 / Under the moonlight》(2023)
塙康平《冬の海とたんぽぽの綿毛》(2023)
MARINO.《portrait2》(2023)
吉田明恵《untitled 154》(2023)
※本企画の売上の一部は、2023年5月5日に発生した令和5年奥能登地震の被害に遭われた
珠洲焼作家の会(珠洲焼創炎会)にWHYNOT.TOKYOより寄付されます。
Information
Spiral Xmas Market 2023
<WHYNOT.TOKYO参加作家> 上田智之 / 大沼寛明 / 郷祥 / 高屋永遠 / 塙康平 / 堀川由梨佳 / MARINO. / 吉田明恵 会期:2023年12月21日〜12月25日 |