⾕敷謙は1983年東京⽣まれ。杉野服飾大学卒業後、アパレルメーカーを経て、アーティストとしてのキャリアをスタート。幼少期をアメリカのカリフォルニア州サンディエゴで過ごし、多種多様な出⾃、⽂化背景を持った⼈々に囲まれた経験や、⾐類が⼈々の⽣活や⼈⽣にもたらす影響を知り、現在の創作活動にも⼤きな影響を与えています。

　⾕敷の絵画制作のプロセスの根底には、「語り継ぐ」という営みがあります。「⼈⽣の抜け殻」ともいえる誰かの記憶や匂いの染みついた古着を素材に、「木目込み」というひな人形などの制作に使われる伝統的な技法を用いて、未来への思いや願いが反映されたその制作技法を、その先へつないでいくためのモニュメンタルな絵画技法へと昇華させています。

　本展では、東京オリンピックのスケートボードメダリストで、⾕敷とも親交のある中⼭楓奈選⼿をモチーフにした作品を含む新作約20点を発表。チャリティー企画として、中山選手をモチーフにした作品は、販売額の50％が中⼭選⼿の活動⽀援のために寄付されます。オンラインでは出展作品の一部を７月15日11時より販売。⾐服が持つ個⼈の記憶や匂い、体温を伝統的な技法で絵画に表現する⾕敷の作品世界をオンラインでもお楽しみください。

※ 7月15日11時 販売開始

※作品画像はイメージとなります。
※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがあります。

アーティストプロフィール

⾕敷謙／Ken Yashiki

1983年東京都生まれ。杉野服飾大学卒業後、アパレルメーカーを経て美術家へ。「木目込み」と呼ばれる人形に使われる伝統的な技法を使用した作品を発表している。2007年在学中に家にあった使われていないタオルで木目込み作品を作り、JFW JAPAN CREATION TEXTILE CONTESTで新人賞を受賞し、本格的に始動。2019 PARIS ARTELYSEESへ出品、 21年UNIQLO TOKYO、新宿伊勢丹、京都ワコールスタディホールで展示を行うなど、国内外で幅広く活動する。

編集部