タグチファインアートより、レギーネ・シューマンの個展出品作をご紹介
現在、タグチファインアートでは、レギーネ・シューマンによる個展「サイレント・チェンジ」が開催中(会期は5月20日まで)。会期にあわせ、オンラインでも出品作をご紹介いたします。会場に足を運ぶとともに、ぜひオンラインでもお楽しみください。
レギーネ・シューマン「サイレント・チェンジ」
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シューマンは1961年ドイツのゴスラー生まれ。ブラウンシュヴァイク美術大学で絵画を学び、1989年にロラント・デルフラーからマイスターシューラリン資格を取得。2000年にはノルトライン・ヴェストファーレン州の奨学金を得て日本に滞在し、現在はケルンを拠点に活動しています。ヨーロッパ、アメリカで発表を重ね、シュパーカッセ銀行、ライン州立美術館、ケルン応用芸術美術館など数多くの企業、美術館に作品が収蔵されるなど注目されています。
シューマンは、製造業者との共同研究によって産み出された蛍光顔料を混入させたオリジナルのアクリル板を使用し、絵画とオブジェとの中間領域に位置する作品を制作。ドナルド・ジャッド、ラリー・ベル等に続くミニマリストとして、単純で幾何学的な形態や色彩への還元を表現言語とするいっぽうで、マーク・ロスコ等の抽象表現主義絵画のような、空間に色彩とエネルギーを放つ作品を志向しています。そして、その作品はダン・フレイヴィン、ジェームズ・タレル等が開拓したライト・アートにも影響を与えています。
本展では日本で初めて自立する作品を展示。それにあわせ、自立するエディション作品も出品しています。人工的・工業的な素材や単純な形態を用いながらも、どこか遊戯的な側面や詩的な叙情性をも併せ持つレギーネ・シューマンの3度目の個展にご注目ください。
《Colormirror Blue Soft Orange White Frame Cologne》(2022)
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《Colormirror Soft Orange White Frame Cologne》(2022)
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タグチファインアート
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2001年に設立。10年、日本橋本町に移転。国際的に活動する作家を個展やアートフェアで紹介している。取扱作家は塚本暁宣、クリスティアーネ・レーア、ミヒャエル・テンゲス、フランク・ゲアリッツ、中川佳宣、岩名泰岳、キム・テクサン、レギーネ・シューマンなど。
Information
レギーネ・シューマン「サイレント・チェンジ」
会期:2023年4月1日~5月20日 |
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